制裁をする2人【2】

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「...制裁は時にはとても危険な目にあうこともある

それだけ生徒が悪いことをしてるってこと

下手したら犯罪になることをする生徒も見てきた

そんな生徒を英徳におくことはできない

私は人間として良くないことをしてる人を正しい道に戻してあげたい

私なんかが偉いことを言ってるのはわかってる

でも！でも...英徳の未来は守りたいの

だから私はC5のみんなと制裁を行う

なんなら1人でもやってみせる！」




『なんかこの方が安心だよね』


『私達には制裁のことよく分からないけど英徳のためならこれでいいと思う！』







私の長い熱弁のあとに下から聞こえた声



庶民狩り廃止、制裁強化に賛成してくれてる人がいる



でも中には







『なんだよ、警察気取りかよ』

『生徒のプライベートまで手を出すなんて失礼じゃない？』

『制裁強化ってことはC5のみなさんとAさんは俺たち生徒のことを疑ってるんですか？』







反対の声もあった







杉丸「失う者もある」







杉丸の一言はこの状況をそのまま表したようなものでこれからの英徳に少しの不安を抱いた





そして見えるあの人





横目で見るとこっちをじっと見ているようだ





愛莉「あ！音〜！やっほ〜！」



愛莉の声で私視線をずらした



音は恥ずかしそうにしている




「...可愛い」




晴「だろ？」




隣にいた晴がいきなり入ってきた




晴「江戸川、可愛いんだよ」




どうやら晴は私が想像してたよりも音のことが好きらしい




「晴...私恋のキューピットになってあげる」



晴「...は？」



驚いた様子だったけど少しして




晴「頼む！」




手を合わせてお願いされた




一茶「優太...」




今度は一茶か、と思いながら下を見た





こっちを見て微笑む優太



なんで笑ってるの？



海斗「優太」




小さな声で呟いた海斗



ねぇもしかして海斗何か知ってる？




めぐみ「あ！Aさーん！」




なぜか私の名前を呼ぶ西留めぐみ



すんごい手を振ってる




生徒がいなくなったここは私達と優太、西留めぐみだけ




「な、なに？」



めぐみ「一昨日！大丈夫でしたか〜！！」



大声でニコニコしながら言う



...嫌味ですか？




「なんであんたに話さなきゃいけないの？」



めぐみ「いや〜だって授業中にそこのメガネさんがいきなり教室入ってきて音を呼んだんですよ！」

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