【呪術廻戦】今度こそ君に祝福を＿２ (ページ26)

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番外編_後日譚① ページ26

「改めまして、特級呪術師、赤羅Aです！」

「みんな！拍手！！」

ピースサインをするAと、ヘンテコな動きで雰囲気を明るくしようとする五条。

そんな大人達とは対照的に、生徒たちはシラケた様子だ。

「え、何この雰囲気。修羅場かよウケる」

けたけたと笑うAに、真希は深い溜息をついた。

「誰だよ、こいつ」

「誰って、もう皆、何回も会ってるでしょ？」

ヤレヤレ、と大袈裟なジェスチャーをする五条にイラつきを隠そうともしない真希。

「前の私みたいになっちゃった？」

ブラックジョークを飛ばすA。

「えと、どうしようか？」

「明太子」

大人とは思えない二人を前に、困った様子の乙骨と狗巻は、顔を見合わせて苦笑いだ。

「人間てキモイな」

性格が180度変わったAを見て、パンダが辛辣な言葉を吐いた。

その間も、真希とA、五条の言い争いは加速していく。

「じゃあ、手合わせしてあげよっか、真希ちゃん」

そう言って手持ちの木刀に呪力を篭めるA。

「ああ、今日こそ一発打ち込んでやるよ」

真希も呪具を構える。

「気をつけてね〜。Aって全然手加減しないから」

五条のそんな声を拾う人は誰もいない。

やば、私悟より先生してんじゃん、なんて余裕そうなAに真希は先制攻撃を仕掛けた。

.

.

「お前ら、手と足、失うならどっちだ？」

「「すみませんでした」」

足を組んでソファに座る硝子の前に正座させられているAと五条。

手合わせが途中から楽しくなってきたAは、かつての七海と同じく、真希の骨を折り、五条は五条で止めなかったため、まとめて説教を食らっていた。

「もうしません」

「それいつも言ってたけどな」

Aの反省も、硝子に叩き落とされる。

「僕が悪かったんだ！Aは悪くない！」

ミュージカル調に話し始めた五条に便乗するA。

「そう！全ては悟が悪いの！」

「ええ、僕！？」

まさかの裏切りに悟がAの方を向く。

「よし、まとめて腕を出せ」

高専の治療室に、Aと五条の叫び声が響き渡った。