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After story ページ23
「本当にいいのか」
不味そうにミルクティを飲むAを遠くに見つめながら、硝子は隣にいる五条に話しかけた。
「んー?」
「アイツにお前の気持ち伝えなくて」
五条はポリポリと頭を掻く。
「んー、うん、いい」
「珍しいな。お前は誰かに遠慮して自分の気持ち隠すような奴じゃないだろ」
「”誰か”じゃなくて”傑”だからねぇ。僕ってばその辺繊細なんだよね。それに、アイツの中には今でも傑しかいないよ」
五条の髪が風で揺れる。
「ふぅん」
「あ、たいして興味無いって顔だね」
「うるさいな、早く行けよ」
硝子はくるりと背を向け、来た道を戻っていった。
五条は空を見上げた。
頬をきらりとしたものが伝う。
それを拭うと包帯を巻き直し、乙骨や真希、狗巻、パンダ⋯⋯愛する生徒たちの元へ向かった。
(end)
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作者名:もんて、 | 作成日時:2021年5月18日 15時