【呪術廻戦】今度こそ君に祝福を＿１ (ページ28)

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俺と傑に負けて体術訓練の途中で不機嫌そうに自販機の方に向かってったアイツを、傑が迎えに行ってだいぶ時間が経った。

「遅せぇ」

「楽しくおしゃべりしてんだろ。付き合ってるんだし」

硝子がガラケーをいじりながら返事をする。

「ったく、じゃあ硝子戦おーぜ」

「嫌だねクズ」

「あぁん？」

「……」

硝子返事ぐらいしろよ。

時間も勿体ねーし迎え行くか。

「まだ授業中だってのにイチャイチャしてんじゃねーよ」

ぶつぶつ言いながら自販機まで向かう。

「おい、遅」

ちょうどキスしてる所に出くわした。

「……ははっ」

俺の口から乾いた笑いが漏れる。

直接目にすんのはきちーな。

親友と好きな奴のキスシーン。

結局声はかけにくくなって、近くに座り込んだ。

少ししてまた覗くと、傑はいなくなってて赤面したAだけがいた。

「あほらし。もーどろ」

俺は何事も無かったようにグラウンドに戻った。

「悟、どこ行ってたんだい？」

さっきより機嫌良さそうにしやがって。

「うっせばーか便所だわ」

中指を立てながら言ってやった。

「なんだい？もう一度やるか？」

傑はムッとして呪霊を出そうとする。

「術式アリならお前に勝ち目はねーけど？」

バチバチに睨み合う俺らを見て硝子は呆れて退散する。

「何してんだ」

俺と傑は仲良く夜蛾センに鉄拳を食らった。