カゲロウデイズ【おそ松2】 ページ3
おそ「うっ、ぁぁぁ!?」
8月14日の午前12時過ぎくらいをさす
おそ「はぁ……はぁ……」
《キィーーッドンッ》
やけに煩い蝉の声を覚えてた
でもさ、少し不思議だよな?
同じ公園で、昨日見た夢を思い出した
おそ「Aもう、今日は帰ろうぜ」
『え?うん、分かった』
道に抜けた時、
周りの奴らは全員上を見上げ口を開けていた
『おそ松っ!!』
ドンッ
おそ「え………?」
ガラガラガラッ!
グサグサッ
落下して来た鉄柱があいつを貫いて、突き刺さる
劈く悲鳴と風鈴の音が木々の隙間で空回り
ワザとらしいカゲロウが
「これは夢じゃないんだぜ?………兄貴」
って悲しそうに嗤ってる
眩む視界にあいつの横顔
笑ってるような気がした
何度世界が眩んでも
おそ「A!!」
「またやってしまったな、兄貴」
カゲロウが嗤って奪い去って行く
繰り返して何十年
おそ「………もしかしたら……」
もうとっくに気が付いていたんだろ?
こんなよくある話だったら
結末はきっと一つだけだよなぁ?
繰り返した夏の日の向こう
おそ「Aッ!!!」
『!?おそ松!!ダメェェェ!』
バッとあいつを押しのけ飛び込んだ
瞬間、トラックにぶち当たる。
血飛沫の色、あいつの瞳と軋む体に乱反射して
「兄貴!?何故……何故なんだ…!兄貴…!」
文句ありげなカゲロウに
おそ「ざまぁみろよ、バー……カ…」
って笑ったら
本当によくある夏の日のこと
そんな何かがここで終わった
ーーーーーーーーーー
目を覚ました、8月14日のベッドの上
少女はただ、
『また……ダメだったなぁ……』
一人、猫を抱き抱えていた
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作者名:三日月猫 | 作成日時:2017年4月27日 22時