銀髪のお侍さん�� ページ3
私は好青年の"志村新八"私は新八くんって呼ぶことにしてるけどね。
その子が居間まで案内してくれた。
居間へ行くと、ソファで寝ているお侍さんと大きなこの……あぁ、父さんの言っていた狛犬の"定春"だったっけか……
可愛いなぁ。少し撫でるとフワフワしていてとても落ち着いた。
新八くんがお侍さんを起こす。
いや、お話しあるって言うからここへきたのに……
寝るためじゃないから、お侍さん。
「ほら、銀さん起きてください。お客さんがいますよっての……」
「ん〜……ちょっと待てって」
お侍さんはよっこらせと座る。
…………？
『あの、神楽はどこに』
「あ、神楽ちゃんはお風呂ですよ」
『…………わかりました』
お侍さんは頭をぼりぼりかいて、めんどくさそうな顔をして私のはなしを聞くようにした。
別にそんな顔されてまでも言いたくはないのだが…-
しかし私が場所を変えようと言ったのだ。
これぞ、責任感である。
「で？アンタは神楽のお姉さんなんだろ？連れて帰りたいのか？？」
『……いいえ。以前父が連れて帰ろうとしたときに怪我をさせてしまったので。私は見守ることにします』
大切な妹が勝手に地球へ行って、勝手に結婚してましただとかになっていたらもう笑えない、そんな私の勝手な心配だ。
とにかく、今は神楽をどうにかすること。
連れて帰らせるまではしない。
だが、何か危害を加えないようにする、それが私の役目だ…………
すると、後ろから足音が聞こえた。
「…………あれ、姉ちゃん？どうして、こんなところにいるアルか……」
『……神楽ちゃん………』
懐かしい感じがした。
小さいころはお兄ちゃんといて、私はそんなに一緒に遊んだりなんてしなかったし。
それに、お母さんの看病でたくさんだった。
あぁ、故郷へ帰りたい……お父さん…………
「私、もう故郷へは帰らないアル。ここが、私の家だから」
『……知ってる。私は見守るだけだよ。だからここにしばらく住むことにしようかなって』
「えっ！？そうなんですか？！」
だからこんなところまで来たんだけど………
…………無理なら、しょうがないよね。
いきなりだもん。
「じゃあ部屋用意しますね！狭いですけど……」
『…………！』
新八くんは嬉しそうに部屋を案内してくれた。
するとお侍さんの方も言った。
「ま、いいんじゃねーの？よろしくな、姉さん」
『……よろしくお願いします』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
こいずみ(プロフ) - 頑張ってください。応援します！さん» ありがとうございます……！………こ、コメントと名前逆さまじゃwww可愛い、おっちょこちょいってやつですかww！ま、私もドジっ子ですけどね(つまらないネタ) (2019年12月13日 21時) (
レス) id: 4059712eb5 (このIDを非表示/違反報告)
頑張ってください。応援します！ - レッドシャーク (2019年12月13日 20時) (レス) id: 087e43d463 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：こいずみ | 作成日時：2019年12月12日 17時
