38. 敵は完璧リーダー ページ39
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一茶の女たちが集めてきたという馳 天馬の情報を確かめるため、俺たちＣ５は桃乃園学院へやってきた。
敵地視察っつーことで、ここの制服に着替えてやったけど、
…普通の学校じゃねえか。
「これが、普通の学校か？」
チャイムは生演奏。授業はVR、校舎内にネイルサロンやパーソナルジム。
それからゴルフの練習場に…部活でスカイダイビング部までありやがった。
「桃乃園学院の生徒・職員のみなさん、こんにちは。生徒会長の馳 天馬です」
生徒サロンのどデカいモニターに映る、馳 天馬の姿に、あの日のあいつの顔が浮かぶ。
“ 天馬くんなの……私、天馬くんとずっと一緒にいたい ”
何だよ…、なんであいつのことなんか思い出さなきゃいけねえんだよ。
“ …パリンッ！ ”
「神楽木…？」
『…ん？』
「英徳の神楽木が…Ｃ５がいるぞ！」
グラスが割れる鋭い音がして振り返ると、そこにはいつだったか庶民狩りをした元・英徳の男がいた。
一瞬でざわつき始める校内。
…俺たちに立ちはだかろうとしてんじゃねえよ、どけ。
「やめろ！ …僕のゲストだ。失礼な振る舞いは許さない」
…出たな、馳 天馬。
それからガラス張りの個室に通されると、馳が自らコーヒーを運んできた。
「天馬様っ、これは私が…！」
「いいんだ。神楽木さんには、“僕の婚約者” もお世話になってるからね」
『別に世話なんかしてねえし』
なにが、僕のだよ。俺の婚約者でもあるっつーの…
こいつ、知らねえのか？
『…で？ 俺たちを助けた理由はなんだ？』
「狙いはコレです。これを機に、両校の親睦を深められればと」
そう言って、右手を差し出してきた馳の手を…、俺は振り払った。
『…気に入らねえ』
「賢人！」
『最初に喧嘩売ってきたのはそっちだ。姑息に、ビラなんて捲きやがって』
「……、」
『英徳学園は唯一無二の存在じゃなければならねえ。俺は…、お前に絶対負けねえ』
この俺が、お前になんか負けてたまるかよ。
部屋を出ようと立ち上がった俺たちを、馳が引き止める。
「ビラを撒いた生徒については、探し出して注意する。申し訳なかった…」
…こんな簡単に頭下げやがって。何なんだよ、こいつ。
「想像以上だね…、馳 天馬。ザ・リーダーって感じでさ」
認めたくねえけど、あいつは…完璧だった。
それに比べて、俺は…
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I(プロフ) - さくらさん» 「晴」と設定してお読みいただけますでしょうか？(>_<)よろしくお願いいたします。 (2018年6月14日 12時) (
レス) id: 020c5bbf85 (このIDを非表示/違反報告)
I(プロフ) - さくらさん» さくらさん、コメントありがとうございます。こちらは説明文にも記載してあるのですが、山��賢人くんver.としてお楽しみいただけるようにしています。ですが、ドラマ通りお読みいただくことも可能にしているので、お手数ですが、お名前設定の下にある登場人物設定から (2018年6月14日 12時) (レス) id: 020c5bbf85 (このIDを非表示/違反報告)
さくら - あのー、神楽木晴人ですよ？名前。賢人じゃないです (2018年6月14日 3時) (レス) id: 24a23918d3 (このIDを非表示/違反報告)
I(プロフ) - 美紀さん» 美紀さんありがとうございます！！嬉しすぎてニヤニヤしすぎて涙がでました…。楽しんでいただけるよう更新がんばります！ (2018年5月23日 17時) (レス) id: 020c5bbf85 (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - 花のち晴れ大好きですこの小説最高です (2018年5月23日 17時) (レス) id: 39e38305d9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：I
| 作成日時：2018年5月14日 17時
