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152. 重なる弱さ ページ17

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「…赤札?」


「司坊っちゃんが、お友達とされていた “暇潰し”」




司くんとお兄ちゃんたちが…?




「赤い札をロッカーに貼られた者は、学園中からのいじめの対象となり、学園を去ることになる」


「初等科にはそんな話…、全然入ってこなかったです」


「そりゃあ、胸張って話せたことじゃないからね」




まさか、司くんがあの頃そんなことまでしてたなんて…。



“ 10年経っても変わってないね、英徳は ”


だからお兄ちゃんはあのとき、あぁ言ったんだ。




「だが…、ひとりの女性との出会いにより、司坊っちゃんは変わった」


「彼女を、仲間を、そして学園の人々を思いやるようになった。それにより、生徒たちも変わっていったんです」


「あんたの言う品格は、後から磨かれていったのさ」


『……つくしさんって、やっぱりすごい女性ですね』




私は、友達ひとりを助けるのが精一杯。


つくしさんのように、すべてを変えるくらい強くなりたいけど…


私には…、できない。




「なぁに、雑草みたいにしぶといだけの女だよ」


「なんで、そんな話を…」


「司坊っちゃんも最初は完璧ではなかった。間違った行動もしたけど、最終的にはあなたの目指すところの完璧になった」


「間違ったと思ったら、そこから軌道修正すればいい。それだけだよ」




誰だって、始めから完璧な人なんていない。


司くんだって、変わった。だけど…




「そうなのかもしれない、けど……そんな悠長なこと言ってられないんです! 学園も、親父もっ。待ってくれない…!」


『神楽木…』


「……すみません、デカい声だして」


「さっ、お茶が冷めちまう。また、飲まずに帰っちまうのだけはお断りだよ」




胸の内に抱えていた想いをぶつけるように、神楽木が大きな声をだす。


そんな神楽木をなだめるように、タマさんがお茶を持ってきてくれた。




神楽木の弱い部分が、自分の内側と重なっていく。


だけど…


神楽木を変える理由はもう、私にはない。




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I(プロフ) - ねここさん» ねここさーん!またお話できて嬉しいですっっ。毎日来てくださりありがとうございます☆ …私と好みの相性がバッチリですね(笑)これからも、ねここさんが楽しんでもらえるよう書いていきます!またお話しましょう♪ (2018年6月17日 2時) (レス) id: 020c5bbf85 (このIDを非表示/違反報告)
ねここ - 神楽木と花沢類がだいっすきなので最高です><ほんとこの小説大好きです!(*^^*) (2018年6月16日 22時) (レス) id: a4296a5a43 (このIDを非表示/違反報告)
ねここ - やばーい!はやく続きが読みたいです\(^o^)/前にはじめまして!でコメントさせていただいたものです!(笑)毎日みにきてます!(笑) (2018年6月16日 22時) (レス) id: a4296a5a43 (このIDを非表示/違反報告)
I(プロフ) - おもちさん» おもちさん、読んでくださりありがとうございます!!毎日楽しみに待ってくださるだけでも嬉しいのに、こうしてお話できるなんてとっても幸せです(*^o^*) 読みやすいように構成には一番気を遣っているので褒めてもらえて、すごくパワーもらえました!頑張ります! (2018年6月13日 23時) (レス) id: 020c5bbf85 (このIDを非表示/違反報告)
おもち(プロフ) - お話の構成が上手で読んでいてとても面白いです。毎日密かに更新を楽しみにしています(笑) (2018年6月13日 20時) (レス) id: 20265c6f3f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:I | 作成日時:2018年6月8日 22時

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