91. 打ち上がる心臓 ページ47
.
―― ＶＩＰルーム
「…愛莉は？」
『用があるから後で来るってよ』
「愛莉と、カタがついたんだな？」
『おう…、まぁな』
「賢人、花沢 Aに会ったらきちんと謝罪しろ」
『…はぁっ？』
「あのときのお前、酷かったぞ？ 愛莉のために動いてくれたのに、馳 天馬がどうのって……」
『仕方ねえだろ…、あんなもん見せられたらまともでいれっかよ…』
馳が、あいつを、抱きしめてた。
忘れてえのに、頭にこびりついて離れねえ…。
『……ここ、どこ？』
「説明は、賢人と会ったあと」
さっきから何にも言わずに会場内を進んでいくから、やっぱりわけがわからない。
“ 華の宴 ”ってモニターに映ってるけど、なんかのイベント…？
それに、すごい女の子の数…。
「あっ、いた！ 賢人っ、」
「「…きゃーー！」」
「はっ、何なの急に…」
神楽木を見つけて愛莉が手をあげた瞬間――
黄色い声とともに、女子たちが一目散にどこかへと群がっていく。
ぁ、あの人…
群がるその先には、バッティングセンターの景品でもらった抱き枕の女の子がいた。
たしか名前は……、ゴブリン？
いやいや、じゃなくて……
…そうっ、メグリンだ！
記憶をたどってスッキリしていると、一茶くんがメグリンに近づき挨拶をした。
そんな一茶くんにゆっくりと近づいたけど、そのままメグリンは通り過ぎていく。
そして、神楽木へと向かってまっすぐ進み、驚く神楽木の顔を両手で包みこんだ。
「…………え？」
「ねえ、前にどっかで会ったことある？」
その微笑みに、悲鳴があがる会場内。
『…………え？』
私の心臓は、静かに、音を立てた。
2018.05.28. EP.4
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 626人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「銀魂」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
I(プロフ) - 美紀さん» 美紀さん、ありがとうございます！！！…そんなそんなっ、読んでくださるだけでも有難いのにタメ語でお話するなんて恐れ多いです〜…((+_+)) (2018年5月31日 1時) (
レス) id: 408ad8cdff (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - 移行おめでと(^^♪作者さんタメでいいよ (2018年5月30日 19時) (レス) id: 39e38305d9 (このIDを非表示/違反報告)
I(プロフ) - 由良さん» 由良さん、お読みいただきありがとうございます！！たったいま更新したので、ぜひお楽しみください(*^-^*) (2018年5月29日 21時) (レス) id: 408ad8cdff (このIDを非表示/違反報告)
由良 - 更新楽しみにしてまーす！ (2018年5月29日 16時) (レス) id: 3c3c648279 (このIDを非表示/違反報告)
I(プロフ) - 蓮さん» いえいえっ、蓮さんの後押しがなければ書くことができなかった作品なので、蓮さんに読んでもらえて本当にうれしいですっ！！ たったいま更新したので、ニヤニヤしながら(できるかしら笑)お読みくださいっ☆ (2018年5月26日 17時) (レス) id: 020c5bbf85 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：I
| 作成日時：2018年5月22日 18時
