86. 誰より好きなのに ページ42
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『もうあきらめなって……』
「やるっつったらやるんだっ。これは…、おれの問題だっ」
遠足で愛莉を必死に背負ってくれたあの日からずっと、賢人のことが好きだった。
『きめたー！ 愛莉っ、ここにすむっ』
「ばーか、すめねーよ」
『すむのっ。そしたら賢人、イヤなことあってもいつでもっ、家出できるでしょっ？』
この秘密基地を見つけたときだって、賢人のためだった。
賢人のためなら、なんでもしてあげたかった。
賢人の隣にいたくて、がんばってダイエットもした。
お菓子もおもちゃも、友達もいらなかった。
賢人がいれば、愛莉はそれでよかったの。
……なのに、
“ でも…、どうしても俺にはAを排除できないんだ…！ ”
あの女が現れてから、賢人は変わった。
“ 俺にとっちゃこいつは妹みたいなもんだからな "
振り向いてくれなくたって、どんな形でだって、せめてそばにいようと思った。
だって…
賢人のことは、愛莉が誰より知ってる。
愛莉のことだって、賢人が一番知ってる。
…けど、
“ 神楽木にとって、あたりまえのことだったんじゃないかな…？ ”
“ 愛莉ちゃんのために、なにかしてあげること…ほら、あいつ意外と優しいし "
けど、あの女は簡単に賢人を奪っていった。
“ 愛莉が学校イヤだって言ったら、一緒に家出してくれたんだよね〜？ ”
“ ……覚えてねえわ ”
愛莉たちのこの大事な場所さえ、賢人は忘れてた。
“ もういい。愛莉…、お前……クソだな "
“ 二度と俺の前に現れんな ”
そんなに、あの女のことで頭がいっぱい…？
もう、賢人のそばにもいちゃいけない…？
もう愛莉は……、賢人にとってはいらない存在…？
一緒にいたこの７年の時間も、思い出も。
こんな呆気なく……壊れるの、？
『……………賢人…っ、』
違う…、
愛莉が、自分で………壊しちゃったんだ。
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I(プロフ) - 美紀さん» 美紀さん、ありがとうございます！！！…そんなそんなっ、読んでくださるだけでも有難いのにタメ語でお話するなんて恐れ多いです〜…((+_+)) (2018年5月31日 1時) (
レス) id: 408ad8cdff (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - 移行おめでと(^^♪作者さんタメでいいよ (2018年5月30日 19時) (レス) id: 39e38305d9 (このIDを非表示/違反報告)
I(プロフ) - 由良さん» 由良さん、お読みいただきありがとうございます！！たったいま更新したので、ぜひお楽しみください(*^-^*) (2018年5月29日 21時) (レス) id: 408ad8cdff (このIDを非表示/違反報告)
由良 - 更新楽しみにしてまーす！ (2018年5月29日 16時) (レス) id: 3c3c648279 (このIDを非表示/違反報告)
I(プロフ) - 蓮さん» いえいえっ、蓮さんの後押しがなければ書くことができなかった作品なので、蓮さんに読んでもらえて本当にうれしいですっ！！ たったいま更新したので、ニヤニヤしながら(できるかしら笑)お読みくださいっ☆ (2018年5月26日 17時) (レス) id: 020c5bbf85 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：I
| 作成日時：2018年5月22日 18時
