85. 痛いほどわかるから ページ41
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「坊ちゃん、海斗様がお見えになっています」
「愛莉のことなんか知らねえって伝えろ」
『……知らないことないでしょ！』
神楽木ならきっと覚えてる。
だってずっと一緒にいた愛莉ちゃんとの思い出を、そんな簡単に忘れるはずない…。
「A…、」
『この前言ってたでしょ。ほら、二人で家出して…』
「知らねえって言ってるだろ、あんなヤツ…」
「賢人、その工場の場所だけでも教えてくれないか？」
「海斗もわかってるだろ、あいつは構ってほしくて面倒な行動に出んだよ」
『けどそれは神楽木を想って…！』
「なんで愛莉をかばう？ 酷い目に遭わされたのに…」
なんで…？ そんなの、わかんない。
けど…、
誰だって大事なひとから拒まれるのは辛い…、悲しい。
「あれか〜、馳 天馬と二人っきりになれて…素直な気持ちを伝えれてむしろ感謝してるとか？」
「……よかったなぁ、馳 天馬とベタベタイチャイチャできてよ」
なのに、なんでこいつは気づいてないの…？
なんでそこで、天馬くんが出てくるの…？
『……あんたって、…ほんっとしょうもない』
「あ？」
“ グイッ ”
『いいから場所教えてっ』
「だからお前には関係ねえって言っ…」
『関係あるっ、だって…！』
「だって何だよっ」
思わず神楽木の襟元につかみかかる。
だって…、
好きなひとを想う気持ちだけは、私にもわかる。
わかるから…
『愛莉ちゃんのことは、好きじゃないけど可哀想……こんなバカのためにあんな一生懸命っ！』
「何だと…？」
あんたが探さないんだったら、私が見つける。
独りになっていい人間なんて、きっと…どこにもいない。
大事に想ってくれるひとが、必ずいる。
そう教えてくれたのは、神楽木。あんたでしょ…？
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I(プロフ) - 美紀さん» 美紀さん、ありがとうございます！！！…そんなそんなっ、読んでくださるだけでも有難いのにタメ語でお話するなんて恐れ多いです〜…((+_+)) (2018年5月31日 1時) (
レス) id: 408ad8cdff (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - 移行おめでと(^^♪作者さんタメでいいよ (2018年5月30日 19時) (レス) id: 39e38305d9 (このIDを非表示/違反報告)
I(プロフ) - 由良さん» 由良さん、お読みいただきありがとうございます！！たったいま更新したので、ぜひお楽しみください(*^-^*) (2018年5月29日 21時) (レス) id: 408ad8cdff (このIDを非表示/違反報告)
由良 - 更新楽しみにしてまーす！ (2018年5月29日 16時) (レス) id: 3c3c648279 (このIDを非表示/違反報告)
I(プロフ) - 蓮さん» いえいえっ、蓮さんの後押しがなければ書くことができなかった作品なので、蓮さんに読んでもらえて本当にうれしいですっ！！ たったいま更新したので、ニヤニヤしながら(できるかしら笑)お読みくださいっ☆ (2018年5月26日 17時) (レス) id: 020c5bbf85 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：I
| 作成日時：2018年5月22日 18時
