83. 淡い夢の向こう ページ39
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「お風呂、ありがとうございました。服も貸していただいて、助かります」
「別に。もう要らないから、それあげる」
『ちょっとお兄ちゃん…！』
あのあと、天馬くんの服が濡れていることに気づいたお兄ちゃんは渋々、天馬くんを家に上げた。
天馬くんがお風呂に入ってるあいだもずっとお兄ちゃんは不機嫌で、
出てきてからは、さらにこの調子…
はぁ…、ほんとにアンチ・天馬なんだから。
「本当ですか？ 類さんの服をもらえるなんて嬉しいです。大切にしますね」
「やっぱり返して」
『…お兄ちゃんっ！』
「なに？」
『はぁ…、もういい…。天馬くん、髪乾かしに行こ？』
「え、でも」
お兄ちゃんを気遣い、ためらう天馬くんの手を引いてバスルームへと向かう。
『ごめんね、お兄ちゃんいつもあんな感じで…』
「ううん、うらやましいよ。あんなに大事にしてくれるお兄さんがいて」
『でも、』
「Aと同じように、類さんも僕にとっては大事なひとなんだ」
『天馬くん…』
「それに、将来的には僕のお義兄さんになるひとだからね」
天馬くんってどうして、こんなサラッと言えちゃうんだろう。
いつかやって来るその未来を、これからもあなたのそばで見られますように。
そんなふうに、心の中で願ったんだ。
―― 翌日
「あれ？ Aちゃん、愛莉さんは…？」
『あー…うん、ちょっと』
音と話せるのが久しぶりで嬉しいのに、この席に座ると、愛莉ちゃんを思い出してしまう。
“ これからたーっくさん話して、お互いこのこと知っていこうねっ ”
もしかしたら本当に友達になれるかも…、そう思ったのに。
“ あんたなんかと友達になるわけないじゃない "
やっぱり愛莉ちゃんとは…
「花沢 A、少し話せるか？」
『…えっ？』
「ごめんね、ちょっと席外してくれる？」
「ぁ、はい。じゃあ……Aちゃん、またあとでね！」
いきなりやってきたＣ５のメンバーによって音が席を立つ。
すると…平くん、一茶くん、栄美くんが同時に頭を下げた。
「申し訳なかった……」
「オレらのぶちゃい仲間のせいで、Aちゃんを酷い目に遭わせたよね」
『いや、みなさんが謝るようなことじゃ…』
「昨日、賢人に呼び出されて言われた」
英徳とＣ５の名を汚した愛莉はもう、仲間でも幼なじみでもない、とな。
そんな…、私のせいで愛莉ちゃんが…。
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I(プロフ) - 美紀さん» 美紀さん、ありがとうございます！！！…そんなそんなっ、読んでくださるだけでも有難いのにタメ語でお話するなんて恐れ多いです〜…((+_+)) (2018年5月31日 1時) (
レス) id: 408ad8cdff (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - 移行おめでと(^^♪作者さんタメでいいよ (2018年5月30日 19時) (レス) id: 39e38305d9 (このIDを非表示/違反報告)
I(プロフ) - 由良さん» 由良さん、お読みいただきありがとうございます！！たったいま更新したので、ぜひお楽しみください(*^-^*) (2018年5月29日 21時) (レス) id: 408ad8cdff (このIDを非表示/違反報告)
由良 - 更新楽しみにしてまーす！ (2018年5月29日 16時) (レス) id: 3c3c648279 (このIDを非表示/違反報告)
I(プロフ) - 蓮さん» いえいえっ、蓮さんの後押しがなければ書くことができなかった作品なので、蓮さんに読んでもらえて本当にうれしいですっ！！ たったいま更新したので、ニヤニヤしながら(できるかしら笑)お読みくださいっ☆ (2018年5月26日 17時) (レス) id: 020c5bbf85 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：I
| 作成日時：2018年5月22日 18時
