70. 心をひらいて ページ26
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「これ、小さい頃の愛莉。覚えてる？」
『………ぁ、』
「やっと思い出してくれた。まぁ、デブだったから気づくわけないか」
写真には、愛莉ちゃんとは似ても似つかないポッチャリの女の子が写っている。
…そうだ。この子、転入する前のクラスにいた。
こんなに痩せてたなんて……だから、今までわかんなかったんだ。
「愛莉ね、親が諦めかけたときにやっとできた子で……だから甘やかされっぱなしで」
小さい頃の愛莉ちゃんは、お家に遊びにきた友達をコキ使い、お菓子の食べすぎで歩くのも苦しくなっていたという。
その影響で、容姿のことをからかわれ孤立してしまった。
だけど、小学４年生の登山遠足のとき。
愛莉ちゃんは、神楽木と出会った。
列に遅れをとってしまい歩けなくなった愛莉ちゃんを、神楽木は山頂の公園まで背負って歩いたという。
それも、２時間もかけて。
たしかにキス事件のときも、神楽木は転びそうになった私を助けようとしてくれた。
考えてみたら昔から、優しいところはあったのかも。
「その日からお菓子のバカ食いをやめた。賢人は愛莉の恩人だから、Ｃ５を絶対守りたいの」
『そっか…』
「ぁ、だからってAにしたこと許されるとは思ってないから…」
“ ガタッ ”
「おいっ、」
『えっ、いつのまに！？』
なぜか後ろの席には、通常の制服を着てマスクをつけた神楽木と、同じ格好をした平 海斗がいた。
そんな神楽木たちに、周りの生徒たちが騒ぎ始める。
「べ、別にお前とメシが食える愛莉がうらやましかったんじゃねえしっ」
『はい？』
「つーかっ、遠足事件は秘密じゃなかったのかよ？」
「だって愛莉が自分をさらけ出さないと、A……心開いてくれないでしょ？」
『……、』
「これからたーっくさん話して、お互いこのこと知っていこうねっ」
…私の勘違いだったみたい。やっぱり、根はいい子そう。
「A、ムカついたらいつもみたいにぶん殴っていいからな」
『いつもじゃないし、殴るとしたらあんただけだから』
「はぁ？ 遠慮すんな、俺が許す。俺にとっちゃこいつは妹みたいなもんだからな」
「……、Aも賢人のこと殴っていいからね、愛莉が許すっ」
そんなふうに笑いながら神楽木に絡んでるけど、さっき一瞬だけ。
顔が強張っていたような気がしたのも、
私の勘違い…、？
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I(プロフ) - 美紀さん» 美紀さん、ありがとうございます！！！…そんなそんなっ、読んでくださるだけでも有難いのにタメ語でお話するなんて恐れ多いです〜…((+_+)) (2018年5月31日 1時) (
レス) id: 408ad8cdff (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - 移行おめでと(^^♪作者さんタメでいいよ (2018年5月30日 19時) (レス) id: 39e38305d9 (このIDを非表示/違反報告)
I(プロフ) - 由良さん» 由良さん、お読みいただきありがとうございます！！たったいま更新したので、ぜひお楽しみください(*^-^*) (2018年5月29日 21時) (レス) id: 408ad8cdff (このIDを非表示/違反報告)
由良 - 更新楽しみにしてまーす！ (2018年5月29日 16時) (レス) id: 3c3c648279 (このIDを非表示/違反報告)
I(プロフ) - 蓮さん» いえいえっ、蓮さんの後押しがなければ書くことができなかった作品なので、蓮さんに読んでもらえて本当にうれしいですっ！！ たったいま更新したので、ニヤニヤしながら(できるかしら笑)お読みくださいっ☆ (2018年5月26日 17時) (レス) id: 020c5bbf85 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：I
| 作成日時：2018年5月22日 18時
