30秒後に、貴方は寒気を覚える

6、裁縫 ページ13

小学一年生の私は最近お裁縫に興味を持っている。


いろんな可愛いものを、作れるって凄い！


私のマンションの隣の人たちは、いつもお裁縫をしてるみたい。


よく、作ったものをくれるから。


いつもお母さんと女の子がいる。


あったとき、女の子の方はニコッと歯を出して笑ってくれる。


でも、今日は喧嘩しちゃったのかな？


隣からバン！バン！って音がするし、叫び声も聞こえる。


最後に、「お前なんか、こうしてやる！！！」って声が聞こえた。


流石にまずいって思って、そぅっとインターホンを押した。


すぐにドアは開いて、お母さんが顔を出した。


奥には、おっきなマスクをつけた女の子がこちらを見ていた。


「あら、どうしたの？」


「あのう…叫び声が聞こえて、大丈夫かなって…」


「いいえ。大丈夫よ。ちょっと、イライラしちゃって。」


なら、よかった。


安心すると、私は部屋に戻った。


お母さんの手、真っ赤だったなあ。


お裁縫って、ちょっと怖いな。

解説→←解説

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す