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story36 ページ35

西留と外へ出て行った

めぐみ「ごめんね、こんなことなら来なかったのに」

晴「…西留」

めぐみ「ん?」

晴「お前、かっこいいな」

あんなに堂々と意見を言える西留を、素直にかっこいいと思った。それに比べて俺は…

晴「かっこ悪いな。
あの人に…認められるわけなんてねえのに」

めぐみ「待ってよ、晴くん」

晴「一人にしてくれ」

めぐみ「でも」

晴「頼む」


そう言うと、西留がそれ以上ついてくることはなかった。
今はただ一人になりたい。


まだ子供の頃、テストで一番になったとき
“それが当然でなくてはならない。
やるからには常に完璧であれ。
完璧でない人間はいらない”

俺は親父が怖かった。望むような人間になれる日なんて来んのかな。



日本に帰国した翌日
音に話をしたかったからバイトが終わるのをコンビニの前で待っていた。

音「A待たせてごめんね!急に話って??」

『大丈夫だよ!私こそ急にごめん。音には伝えておきたくて。私来年3月に英徳を辞めることになる。』

音「え??どうして?」

『私ね、結婚するんだ。』

音「誰と?まさか!神楽木??」

紺野「え?Aっち、晴っちとついに結婚??」

『紺野さん!びっくりした!!
まさか。晴となわけないでしょ。倉持裕太さんって方。ニューヨークでお仕事されててね、それで私昨日まで彼んところに行ってたの。結婚してほしいって言われた。』

音「後悔しない?」

『う、うん!しないよ。これが一番いい。晴にとって』

紺野「Aっちにとっては?」

『私にとっては…』

続きを言おうとしたときだった。
誰かがバタバタとお店に誰かが来て。

音「メグリン?」

めぐみ「よかった。2人ともいて。A、音。晴くんってここに来てたりしない?連絡は?」

音「なにもないよ?」

『ううん、私もないけど…晴になにかあったの??』

めぐみ「そっか…絶対ここだと思ったんだけどな…お昼まで一緒だったんだけど、まだ家に帰ってないらしくて…誰も連絡つかないって言われて」

紺野「子供じゃないんだからそんなに心配しなくても、晴っちのことだし遊びに行ってるんじゃない?」

めぐみ「そうなのかな。晴くん、食事会でお父さんに酷いこと言われてさ…」

『え?晴のお父さんに???』

めぐみ「これから仕事なんだけど、もし晴くんの居場所分かったら連絡してくれる?これ、連絡先だから…!」

音「わかった。なにかあったら連絡するね!」


『私も帰るね。じゃあまたね』

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設定タグ:花晴れ , 花のち晴れ , 神楽木晴   
作品ジャンル:恋愛
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ト音記号 - 面白かったです! season2も見ます! (2018年8月4日 9時) (レス) id: 3d84ac0722 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:cana | 作成日時:2018年7月11日 21時

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