story26 ページ25
テーブルに突っ伏して、さっきのことを思い返す。
あんなにバレたくないと思ってたことを、それはもうあっさりとバレたし。
あいつ絶対誤解したよな。
俺は泣かせてしまった。
突き放すような佳奈の口調。
怒ってるような表情。
何で俺はいつもこうなるんだよ……
その時、人の気配を感じたが、それが誰なのかは分かってる。
晴「見て分かんねえのか?!俺は今落ち込んでんだよ。…帰れよ」
めぐみ「だって私のせいでしょ?彼女さん怒ったの」
晴「…別に、彼女とかじゃねえよ」
めぐみ「え、じゃあ片想いの相手?!なら尚更ダメじゃない。ちゃんと話して誤解解かなきゃ。
晴「いい。これ以上食らったら崩壊する」
めぐみ「食らう…?」
晴「もう三分の二は粉々に砕けてんだよ。
“関係ない!”“興味ない!”“邪魔”…のフルコンボで」
めぐみ「メンタル弱いね、晴くん」
落ち込む晴とは反対に笑うめぐみ。
今結構ダメージ来てるんだよ。
なんで笑うんだよ。
ムカつくな。
晴「好きな女に言われてんだぞ。
世界中のどんな拷問より威力があんだろ」
めぐみ「……何か今グッと来た!そういう気持ち素直に伝えればいいのに」
晴「言えるか、キモすぎんだろ」
めぐみ「ストレートな言葉が一番効くって。
ほら、練習!素直に“好きだ”って言ってみて」
晴「す、す、すきだ。って変なことさせんじゃねえよ…!」
めぐみ「…………」
なに俺こんなやつを相手に練習してんだよ。
言えたらもうとっくに言ってるっつーの。
席を立って小林に電話をかける。
晴「小林か?今すぐ迎えにきてくれ」
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ト音記号 - 面白かったです! season2も見ます! (2018年8月4日 9時) (レス) id: 3d84ac0722 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:cana | 作成日時:2018年7月11日 21時