Cafe Western (ページ3)

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朝は強い方じゃないけど、今日はなんとなく目覚ましよりも早く起きれた。

今まではスーツに袖を通していたが、今日からはカジュアルなカットソー。カフェで働くのは初めてで、緊張する。

チリンとベルを鳴らしておそるおそるお店に入る。

……どうしよう。
びっくりするぐらいのイケメンがいた。びっくりするくらいのイケメンがモップ持ってる。

あ、目が合った。

『あ、今日からお世「あー、まだ店開けてないんでー」いや、そうじゃなくて「あと30分待って」だから、』

「お前ら何やってんの」

『中間さん！おはようございます！』

バックヤードから覗いた知った顔に安心して大きな声が出た。

「おはよう。吉川さん、スタッフは裏から周ればスタッフルームまですぐやから次はそこから出入りしてな」

「…この子、淳太のこれ？」

イケメンが自分の小指をピッと立てる。

「アホ。新しいスタッフや。…吉川さん、こいつ藤井。主にホールにおるから。なんか分からんことあったら聞いてな」

『は、はじめまして！吉川Aです！』

「あー冴さんが言ってた女の子ってこの子？」

私が勢いよく頭を下げたのに中間さんに話しかけるイケメン、もとい藤井さん。指を刺さないで。

「そやで。お互い仲良くしたってな」

『はい！』
「よし、よし…吉田さん、やっけ？」
『吉川です』
「うん。吉田さん』
『吉川です』

「よろしく」

ふわっと微笑んでこっちを見つめる藤井さん。
まさに100万ボルトの微笑み。

『よろ、よろしくお願い、します』

淳「なんで目そらすん」