#17 隠した想い ページ22
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―side K
「急に呼び出してなんだけど…迷惑じゃなかった?」
Aを車の助手席に乗せ、前を向いたまま彼女に問いかける
他の3人も「俺も行く」「俺も!」とうるさく言っていたが、それを一蹴して俺は一人でAを迎えにきていた
「え…?全然!ていうか、自分で呼んだのにそれ言うの!?w」
「いや、まあ、あの時はノリで電話しちまったからさ〜」
普段の俺であれば、あの場に人を呼ぼうなんて言い出すことはまず無い。
そもそも他の奴が「誰か呼ぼう」と言い出したとしても、真っ先に拒否するのがいつもの俺だろう
けれど
彼女だけは違う。
地元からこちらに出てきたばかりで、
直接会う友達もほとんど居ないだろう状況で
少しでも彼女の交友関係が広がればいいなんて、柄にもなく思っていた。
けれど、それが自分の知らない人間だったらと考えると何故か嫌で、元々面識があったレトさんやガッチさん、それにうっしーならまだ…
と、いうよりも
俺もその場にいられるメンツなら、まだ良いかと思っていた
ほとんど会えなかった数年間の空白を、
少しでも早く埋めるかのように
少しでも多くの時間を、
彼女にとって楽しくて幸せなものにできるように
そして、そんな彼女の隣りに
いつだって自分がいられるように、
「…っ!」
(俺は、今 何を考えた?)
「キヨ?」
彼女の呼びかける声にハッとし、考えを消し去る
「もう…キヨが呼んだのに、眠いの?」
「ちげーし!Aも合流したらなんのゲームやろうか考えてたとこ!」
「そっか…キヨ、ありがとね?」
「何が?」
「今日呼んでくれたの、私に友達増えるように考えてくれたんでしょ?」
「……あちゃーバレてたか〜!ま、このキヨ様に感謝しろ?」
「はいはい!キヨ様のおかげですよ〜!」
楽しそうに笑う彼女の笑顔が
夜だというのにいやに眩しく見えた
自覚した感情は、急速にその名前を記憶させる
けれど、まだ、彼女に伝えるべきではないのだ
これから、自分のやりたかったことを本気でやっていく。そのスタートラインにようやく立てた彼女の邪魔だけはしたくなかった
(だから俺は、この想いも、隠すことにしたんだ)
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アリス(プロフ) - なちこさん» はい!こちらこそよろしくお願いします!(?) (2021年3月31日 2時) (レス) id: 5459160ee1 (このIDを非表示/違反報告)
なちこ(プロフ) - アリスさん» コメントありがとうございます!そう言っていただけるの本当に嬉しいです…!これからもぜひよろしくお願いしますっ! (2021年3月30日 23時) (レス) id: b338af306c (このIDを非表示/違反報告)
アリス(プロフ) - 面白かったです!!!応援してます!!! (2021年3月28日 23時) (レス) id: 5459160ee1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なちこ | 作成日時:2021年3月13日 16時