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012-01 ページ17
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皆でカレーを食べた次の日、せっかくの日曜日だったが外の天気が良くなかったので今日はお家デートをすることになった。
彼のおすすめの映画DVDを持って遊びにきてくれたので、私もお菓子や飲み物などを準備する。
「コーヒー淹れるわ」
「私やるよ？」
「いいよ。俺やるから、DVD準備してて」
「わかった、ありがと」
コーヒーを淹れるのは彼に任せて、テレビ下にあるDVDデッキにディスクをセットする。軽快な鼻歌がキッチンから聞こえてくるのを流し聞き、ソファのクッションを整える。
ふと、その鼻歌が急に止まったことに気がついた。
「……？」
「ねえ……誰か来たの？」
「え？」
「これ、なに？」
聞いたことの無いような低い声で彼が問う。
なにか、そんなに怒らせるようなことを私はしてしまったんだろうか？と、恐る恐るキッチンに立つ彼の元へと向かった。
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作者名：なちこ | 作成日時：2021年3月2日 4時
