★甘くて厭らしい【A】 ページ27
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「ん、まーくん…」
ずっと繰り返される甘いキス。
小鳥が啄むように、くちびるを食べ合うように、
でもそれだけの緩い刺激では物足りなくなってもっともっと貪欲になる。
舌を突っついて絡めあって、上顎を舐めて頬の内側をなぞって、もうどっちがどっちのものだかわからなくなる位。
「やべぇ、止まんないよ…」
熱い吐息を吹きかけながら耳元で囁くから私だって簡単に熱が上がる。
「まーくん、だいすき」
「どうしよう…これ…」
腰を揺らして私の太ももにその熱を擦り付けてきた。
「おっきくなってる(笑)」
「笑い事じゃないよ〜」
ちょっと情けない声で困ると私の頭を包み込んでまた腰を揺らした。
「男って単純だからさ…」
「ん、」
囁きながら私のウィークポイントの耳を舐めてくるのはズルい。
「触ってって言ったら怒る？」
「怒んないよ」
だって私の身体も熱を余らせてる。
まーくんの手に導かれてズボン越しに彼の熱に触れるとピクっと脈打った。
布越しに扱いてみたらどんどんまーくんの息が荒くなって私の加虐心に火がついた。
「してもいい？」
「えっ、いいの？」
息も絶え絶えにかわいくおねだりされて心の中でニンマリしながらズボンと下着を下ろした。
「もうこんなになってる」
いつもまーくんが言う言葉をわざと言ってあげる。
「やらし…」
「ごめん」
恥ずかしそうに顔を隠すまーくん。
どうしよう、止まんない。
彼の熱を握りながら先を口に含み舌で愛撫する。
「んっ、はぁ…」
「そこ、いい…」
素直に声に出してくれるからもっともっとってなる。
まーくんが前に教えてくれた事を思い出しながら彼の喜ぶ事をたくさんした。
いつのまにか彼の長い指が私の髪の毛に通されて耳や頬を撫で上げる。
「やばっ、もう…」
そう言うと私の頭を強く押さえて腰を突き上げた。
「ごめん、オレだけ…」
「気持ちよかった？」
「最高…」
そう言って私の身体を抱き寄せた。
「次はたくさんお返ししますんで…」
「ふふっ」
「またしてください」
「どうしよっかなー？」
「そう言わずに！」
さっきまであんなに色っぽかった空気がまた穏やかでやさしい時間に変わった。
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作者名：＊hana＊ | 作成日時：2018年3月21日 13時
