誰かを支えるということ ページ10
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自分達の両親の顔合わせが終わった。両家共に特に感想は無いらしく「もういい大人だから、二人が一番良いと思うようにしなさい」と親父に言われて、Aのお父さんもそういう反応だった。
会食が終わってそれぞれ帰り始めて見送っていると、最後にAのお姉さんが駆け寄ってきた。お姉さんはもう結婚していて子どももいる。
『お姉ちゃん今日はありがとうね』
「ううん。Aも大人になったんだね、偉いね」
『えへへ』
「梅原くん、Aのことよろしくね。この子本当に無理してもそういう素振り見せないから心配で…なんかあったらすぐに言ってね！飛んでくるから！」
「ありがとうございます…」
「じゃあね！」
お姉さんはAのことを溺愛している。目に入れても痛くないらしい。
そんな可愛い妹を何処の馬の骨とも分からない男に渡してたまるかと言われるんじゃないかとヒヤヒヤしていたが、その心配は要らなかったみたい。
帰宅してAは疲れたのかソファーにダイブした。
めちゃくちゃ気を張ってたらしいAはそのままソファーで寝てしまった。起こさないようにメイクシートでメイクを落としてあげて、ベッドまで運んだ。
次の日の朝、Aがいないことに気付いて目が覚めた。リビングに行こうと思ってドアノブに手を掛けたらAの声が聞こえた。よく聞いたらお姉さんと電話をしていたっぽい。
「おはよう」
『あ、おはよう。昨日はメイク落としてくれてありがと。助かった〜』
「うん。てかどうした」
『え、や、なんもない』
なんもないわけが無い。涙目だし鼻声だし。
なんかあったのかと問い詰めたらお姉さんの話だった。
『お姉ちゃん、旦那さんと別れるんだって。お姉ちゃん色々辛かったのに、結婚するから顔合わせ来てって無理言って。私も最低だよ…』
何も知らないとはいえ、無神経だったんじゃないかと自分を責め始めた。それは違う、とAに言うと堪えきれなかった涙が溢れ出てきた。
「Aがそうやって自分のこと責めるほうがお姉さんは辛いと思う」
『そうなのかな…』
「そうだよ。だから今度はAがお姉さんのこと支えていけたらいいじゃん。大好きなお姉さんなんだから」
『…うん、そうだよね。そうする』
「よし、それでいい」
もっかいお姉ちゃんに電話する、と電話をかけて話していた。切る前に笑っていたからポジティブな方向に終わったんだろう。誰かを支えるAを支えられる人間になろうと思った。
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p@n@(プロフ) - のぞみさん» コメントありがとうございます。このお話に関しては、続きは作っておりません…今書いてるものが完結したら、似たようなお話にはなってしまうかもしれませんが、梅原さんとのお話を書く予定です！コメントして頂いたのに申し訳ございません。 (2021年5月29日 10時) (
レス) id: 82332159e0 (このIDを非表示/違反報告)
のぞみ - 面白いです。続きはないんですか？ (2021年5月29日 8時) (レス) id: 90a3a483bc (このIDを非表示/違反報告)
chimo(プロフ) - 永遠に幸あれ完結お疲れ様でした！とてもほっこりして素敵な作品でした！次回作西山さんということで楽しみにしておりました！引き続き愛読させて頂きます！ (2021年1月31日 16時) (レス) id: f2165dc798 (このIDを非表示/違反報告)
ゆり(プロフ) - めちゃくちゃドッキドキやな…って感じです。ありがとうございます…… (2021年1月25日 23時) (レス) id: e5cbfbc5c1 (このIDを非表示/違反報告)
p@n@(プロフ) - さきさん» コメント、リクエストありがとうございました！！書いていてとてもドキドキしました……これからもよろしくお願い致します！ (2021年1月25日 23時) (レス) id: 82332159e0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：p@n@
| 作成日時：2021年1月9日 0時
