たろりお兄ちゃん ページ30
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「娘ちゃ〜ん!宏太朗だよ〜!」
「今寝てるから静かにして」
「あっすいません……」
西山が娘を見にやって来た。Aは寝室で寝ている。昨日は夜泣きが結構続いて二人とも寝不足だった。交代で俺が先に寝て今がAのターン。
「あー……眠い……」
「ずっと起きてたの?」
「なんかすげーグズって。全然眠れなかったわ」
「赤ちゃんぽいね」
「なんだそれ。あっ、起きちゃったかも」
ふぇ…と泣き声が漏れて、その瞬間Aが起きてきた。
『泣いた?大丈夫?あ、西山来てたんだ』
「うん、お邪魔してます!あと出産おめでとう!」
『ありがとう〜わぁ、いっぱいなんかある』
「あとでゆっくり見といて〜、それより娘ちゃんのギャン泣きタイムが…!」
『ん〜どうした?西山が怖かったのかな』
「いやそんなわけないでしょ!悲しいこと言わないでよ!」
二人のやり取りの間にミルクを作った。
哺乳瓶を西山の頬に当てたら「あつっ!」って言ったからまだ人肌ではない。
「梅ちゃん!?なに!?」
「いや、人肌まで温めないと火傷するから」
「今僕が火傷しそうになったんだけど!」
「よし、もう大丈夫か。ミルクあげてみる?」
「あげたい!いいの!?」
「いいよ」
『じゃあ座って〜』
「はい!」
ソファーに西山を座らせてその太ももの上に娘を寝かせた。ギャン泣きタイムがヒートアップする前にミルクを飲ませてもらった。
「わぁ……ごくごく飲んでる……可愛いね……!」
『……不覚にも西山も可愛いと思っちゃった』
「なんか泣きそうだよ僕…この子が二人の子か……」
「なんだそれ」
あっという間に飲み終えて、娘は満足そうではある
ベッドに寝かせようと思ったけどAが抱っこをしないと泣くタイムに入りそうだった。
『よしよし、いっぱい飲んだねぇ〜良かったね、西山さんが飲ませてくれて』
「わぁ〜可愛いね〜たろりお兄ちゃんだよ〜』
『あ、今西山が話しかけたらちょっと泣きそうになってたよ』
「感動してるのかな?」
「怖がってんだろ」
「ええ!?そんなことないよ!僕が一番娘ちゃんと遊ぶ男性声優になるからね〜」
今日のこの勢いだと、本当にそうなりそうで若干引いた
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p@n@(プロフ) - のぞみさん» コメントありがとうございます。このお話に関しては、続きは作っておりません…今書いてるものが完結したら、似たようなお話にはなってしまうかもしれませんが、梅原さんとのお話を書く予定です!コメントして頂いたのに申し訳ございません。 (2021年5月29日 10時) (レス) id: 82332159e0 (このIDを非表示/違反報告)
のぞみ - 面白いです。続きはないんですか? (2021年5月29日 8時) (レス) id: 90a3a483bc (このIDを非表示/違反報告)
chimo(プロフ) - 永遠に幸あれ完結お疲れ様でした!とてもほっこりして素敵な作品でした!次回作西山さんということで楽しみにしておりました!引き続き愛読させて頂きます! (2021年1月31日 16時) (レス) id: f2165dc798 (このIDを非表示/違反報告)
ゆり(プロフ) - めちゃくちゃドッキドキやな…って感じです。ありがとうございます…… (2021年1月25日 23時) (レス) id: e5cbfbc5c1 (このIDを非表示/違反報告)
p@n@(プロフ) - さきさん» コメント、リクエストありがとうございました!!書いていてとてもドキドキしました……これからもよろしくお願い致します! (2021年1月25日 23時) (レス) id: 82332159e0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:p@n@ | 作成日時:2021年1月9日 0時