永遠に幸あれ【梅原裕一郎】

ひょろっと男子 ページ27

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「今週の西山ニュース、トピックスはこちら。胎動･これが生まれるということ…」

「んー、弱いな」

「なんでそんなこと言うのさ。どっちからいく？っていうか同じ内容なんだけどね」

「じゃあお願いします」

「こないだ梅ちゃん家に行きまして！」

「来ましたね」

「Aにも久しぶりに会えてね。なかなか現場被ることもなかったんだけど。お腹大きくなってたね！」

「結構大きくなりましたね。もう八ヶ月に入ろうとしてるから」

「時の流れは凄いよ…んで、会わないうちに…お腹の赤ちゃんが動くようになったと聞きまして…」

「だいぶ動くよ。毎日話しかけてるし」

「そのパワーが効いたのか！僕が宏太朗っていいます！って言いながらお腹に手を当てたら…ぽこんって蹴ったんですよ！凄くないですか！？」

「Aはお腹が鳴っただけって言ってたよ」

「いやいやそんなことないです！絶対に蹴りました！その後もポコポコ蹴って、ほんとに僕感動しちゃって」

「お腹が鳴る音に感動してたんだ…やべぇな…」

「いいや、あれは蹴ってた。梅ちゃんが触ると凄いポコポコなってたね！やっぱりパパって分かってるんだね！」

「俺の時はちゃんと蹴ってるから、さすが我が子だよ」

「いや〜ほんとに楽しみ。こんなに今元気にポコポコ蹴ってる子がもうすぐ誕生するんだと思うと僕は母性が溢れて止まらないよ…」

「西山さんっていいお母さんになりそうだよね」

「それ絶対嘘でしょ」

「分かった？」

「分かりやすい嘘やめてください。でも！Aの表情がちょっと柔らかくなってた気がするんだよね」

「それは俺も思う」

「今まではちょっと梅ちゃんみたいに邪悪な顔も見せてたじゃん」

「おい、俺に失礼だろ」

「それはごめんだけど！なんか、ママ！って感じの顔で思わずママって呼んじゃいそうでしたね……」

「絶対にやめてください」

「梅ちゃん的にはママパパって呼ばせたいの？」

「んー、別になんでもいいかな。俺ってパパって感じなのかなそもそも」

「うーん…見た感じはお父さん！って…でもパパって呼ばれてデレデレしてる梅ちゃん見てみたいな」

「お前には絶対見せない」

「なんでよ見せてよ。僕さ、二人の子が生まれたら一番いっぱい遊んでくれるお兄ちゃんポジションになりたいんだよね」

「それヨシキも狙ってたよ」

「まじ！？ライバルじゃん。負けないように頑張ろ」

「お祝いのお金だけ貰っとくわ」

「なんでそれはちゃっかりしてんの」

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