鬼滅の皆に愛されたい！【短編集】

★冨岡義勇×甘えられてみた ページ3

『義勇さん！おかえりなさい！』


｢…あぁ｣



私と義勇さんは付き合っている。

そして同棲している。


『ご飯にしますか！お風呂にしますか！』


｢…。｣


『それとも…ってわっ！？』


え。


『…ぎ、義勇さん…？？』



…ぎ、義勇さんに抱きしめられている…。


それも、ぎゅぅぅぅぅ…とでも効果音がつきそうなくらいに強く。


『…ど、どうしたんですか？』


そう聞くと、

彼は消えそうな程に小さな声で一言。


｢………………つかれた。｣



『………！！』





…義勇さんが。あの義勇さんが。



私に甘えてきている…！！




……かっ…かわいい…！！！



『…はい。お疲れ様です。』



優しく義勇さんの頭を撫でる



義勇さんは私よりも背が高いため、

いつもは撫でるなんてことは滅多にしない。



…ていうか何気に初かも。



…ふわふわしてて気持ちいい…。



なんてことを思っていると。


｢…………悪い。｣


そう言って、義勇さんは、我に返ったかのように私から離れていこうとする。


『…義勇さん。』



静かに彼の名を呼んで、離れようとする義勇さんの背中に、今度は私が腕を回した。


『…義勇さんは、いつも私に甘えてくれないですけど、甘えたい時は甘えてくれて良いんですよ。』


『…その方が私も嬉しいですし。』と少し笑って付け足すと、義勇さんはまた私を抱き締め返す。





｢……………好き、だ。｣



『…はい。私もです。』



普段義勇さんが私に愛を伝えてくれることなんて滅多にない。


言い慣れていないから照れてるのかな、なんて思って彼を見上げようとすると、｢…見るな。｣なんて言って顔を隠されてしまった。


こんな義勇さんは見たことがないので、
むしろ私の方が照れてしまう。





…そして、この日から一週間、家にいる時はずっと、義勇さんが私から離れてくれなかった。

★煉獄杏寿郎×真似してみた→←⇒我妻善逸×抱きついてみた

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す