1：ルームメイト ページ15
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西日が差す鏡舎、一連の騒動で眼鏡の巻き添え被った俺はしっぽ巻いて逃げ出すように学校を後にする。
事の発端はご想像の通り。見事にも予想が的中したまではよかったが俺はその後、数時間にも渡る指導を受けることとなった。
ついでにアーシェングロットは、原稿用紙を三枚も食らっておきながら涼しげな顔して帰って行ったのでやっぱりアイツはきっと化け物とかの類かなにかだろう。
数秒後、鏡をくぐって帰ってきたのは愛しのサバナクロー寮。
入口近くで屯してた輩たちが俺と目が合うなり、さっさと除けていくので本当にこの顔で良かったと心から思った。
『ただいまラギー、また内職？』
ﾗ「随分と遅いご帰宅ッスね、A。
暇があったら手伝って欲しい…って言いたいとこだけど
今ちょうど終わっちまった」
『派手派手な先生ナイス！悪く言ってごめん！』
寮の中でひとつだけ灯りの着いていない部屋の扉を開けると、そこには黙々と作業をこなしていた腐れ縁の姿が。
呆れ顔で降伏ポーズをとるラギーに心底安堵した俺は、今日起きた出来事を寮服に着替えつつ愚痴る。
序盤こそ軽く受け流し聞く耳すら持ってくれなかったラギーだったが、大詰めを迎える頃にはベットに顔を伏せるくらい腹抱えて俺を嘲笑っていた。
ものの数分でこの変わりよう
綺麗すぎる即落ち2コマに複雑な感情を巡らせながら、俺も寝床に腰を下ろす。
ﾗ「ひｯはは…だってお代を払いたくないって理由で、お説教受けてまで告られんの阻止したんッスよね？」
『人聞きが悪いな、怪我人を心配してあげたんだぞ』
ﾗ「アズール君を盾に正当性を保つな
呼び出される前に断れば良かった話じゃないッスか」
『ぅー…言っとくがここ入って2日しか経ってないのに、もう俺のヲチスレ立ててあんだわ
信じられっか？人様の告白回数がカウントされてんだ』
ﾗ「うーん、その中の端数になるよりかはマシかぁ」
偶に倫理観が心配になる感じでお送りしているが、これが平常運転なので気にしないでほしい。
初対面のあの頃を知っている人からすると最初は見るからに打ち解けた様子に思うかもしれないが、十年前までは気軽に「毛皮剥いで売り飛ばすぞ」と言い合っていた仲だ。
こうなるのは最早、必然的だったであろう。
そうこうしている間にも、段々と夜は深まっていく。
気がついたときには既に意識を飛ばしていて、俺はふかふかの布団で安らかな眠りについていた。
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雛乃(プロフ) - ゼロさん» コメントありがとうございます。できるだけ早く続きを公開できるよう努めます！ (11月5日 21時) (
レス) id: e4701a63e5 (このIDを非表示/違反報告)
ゼロ - 続きが気になります！更新を楽しみに待ってます!!! (11月5日 17時) (レス) @page17 id: b291809af8 (このIDを非表示/違反報告)
雛乃(プロフ) - ロア……のスマホ版のようださん» コメントありがとうございます！更新頑張ります！ (10月18日 18時) (レス) id: e4701a63e5 (このIDを非表示/違反報告)
ロア……のスマホ版のようだ - 好きです！最高です！最新楽しみにしています！ (10月18日 18時) (レス) @page4 id: 4dffd0e6b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雛乃 x他1人 | 作成日時：2023年10月17日 13時
