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本来出会う予定もなかった単語が立て続けに出てきたせいか、処理速度が追いつかない。
最近足が生えたって、生えるもんなのか。
それならコイツは今まで体の一部が欠損してたという事実に気づいていながら、普通に過ごしていたことになる。
淡々とそれを言ってのける姿勢に、心做しか彼との温度差を感じた。
『それ触れても大丈夫な話？』
ｱ「どんな依頼でも無償で請け負いますよ」
『そっちじゃなくて！足どうこうの、』
ｱ「へっ、あ…あぁ
うっかりしてました。そうですね、陸に上がってきたのは何も僕らだけではなかったからつい」
『どこ住んでたの君？！』
人類の始祖でもない限り通用しないフレーズに、俺は生まれながらに優れていたはずの己の耳を疑う。
もふもふが邪魔しているのかとも考えたが、そんなことはない。
こんな調子じゃ話になんてなりゃせんのに、何だかおかしく思えてきちゃって俺は知らず知らずのうちに息を潜めて笑い出していた。
2人きりの教室
静かな辺りにケラケラと笑い声が反響する中、アーシェングロットが鳩が豆鉄砲食らった宛らの面持ちでこっちを見詰めるもんだから更に笑いが堪えきれなくなる。
『なに、見惚れちゃいました？』
ｱ「…はい」
『はは、清々しい』
窓際から立ち込める明かりが白雪の柔肌を照らした。
必然的に、まろい頬へと束感の強い睫毛の影が落ちる。
極めつけにシュッと通った鼻筋に、物憂げな印象を残すぱっちり二重の目元といったら。
艶やかな全体に馴染むよう設計されたとしか思えない。
薄く歪んだ口端が、こんなにも憎らしくないことなぞそう有り得るものだろうか。
憎まれたとて、こんな美丈夫に間近で言い寄られたらきっとひとたまりもないだろうからやむなし。
我ながら、相手側が可哀想で可哀想で泣けてくる。
暫く二人して適当に暇を潰していると、終業の鐘が。
2度目のチャイムが意味するそれは実質、居残り宣言。
ワンちゃん先生の機嫌が悪ければ、反省文の2〜3枚書かされることだろう。
『サボり魔くん、共犯者ができた今のお気持ちは？』
ｱ「おや手厳しい。
貴方だってサボりたいから残ったんでしょう？」
『バレてたか、でも良かったんじゃないですか？
依頼を受ける手間が省けて』
「お陰でタダで済んだ」と加えて伝えると、眼鏡は悔しそうに下唇を噛み締めていた。
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雛乃(プロフ) - ゼロさん» コメントありがとうございます。できるだけ早く続きを公開できるよう努めます！ (11月5日 21時) (
レス) id: e4701a63e5 (このIDを非表示/違反報告)
ゼロ - 続きが気になります！更新を楽しみに待ってます!!! (11月5日 17時) (レス) @page17 id: b291809af8 (このIDを非表示/違反報告)
雛乃(プロフ) - ロア……のスマホ版のようださん» コメントありがとうございます！更新頑張ります！ (10月18日 18時) (レス) id: e4701a63e5 (このIDを非表示/違反報告)
ロア……のスマホ版のようだ - 好きです！最高です！最新楽しみにしています！ (10月18日 18時) (レス) @page4 id: 4dffd0e6b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雛乃 x他1人 | 作成日時：2023年10月17日 13時
