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29. ページ29

迅さんらしくない命令口調だった

いつもなら「くれないか?」って言うのに



「あ?ンでだよ。ゼンブ見えてて助けなかったんだろ」


「いいから」


「無理だワ」



うおーい、めっちゃ修羅場ー

あれ言ったほうがいい?

私のために争わないでっっ!

って


「は?」と意味わかんねーと言わんばかりに迅さんが顔を歪めた

やっぱり言うのやめとこうかな!



「コイツの部屋に連れてく」


「残念だけど、お前には教えられない」


「ツバサから聞く」



歩き出そうとする影浦くんを阻むように迅さんは前に立つ

なんとなく焦ってる気がする



「ボーダーの問題児がツバサを無事に届けられるほどの信用があると思うか?」


「ッ!」


「…」



今にも手を上げそうな影浦くんの隊服の袖を掴む

目を合わせてくれて、落ち着いてとアイコンタクト

決して深くはないが深呼吸をして、怒りを収めたようだ


迅さんは瞳孔を開いて、小さくなにかを言っているようだった



「─じゃあもう力ずくで…!」



「力ずくで」。そう聞こえた

途端に迅さんから殺気が散布される


本能的に体が動いた

影浦くんの腕の中で少し休んでいたとはいえ、まだ重く感じる体にムチを打った

体を捻り、横抱きから脱出する


迅さんはスコーピオンを生み出し、供給機関に狙いを定めて腕を伸ばしていた

私が影浦くんを守るように立って、ターゲットが影浦くんから私に代わっていることも気づかずに



「迅さん」



迅さんは名前を呼んでようやく気づいた

目から光がなくなっていたのが戻る

自分がやろうとしていたことにひどく驚いている



「っツバサ、、」


「迅さん。謝って

自分がなに言ったか分かってる?いったいなにをしようとしてたか分かってる?」



珍しいかもしれない。私が人前でこんなに怒るのは

けれどそれほどのことを迅さんはしたのだ


「でも」と言う迅さんに、もう一度「謝って」と言うと影浦くんに素直に謝った



「わたしからも、ごめん。迅さんは本当にそう思って言ったわけじゃないの。元はと言えばわたしが悪いし」



そう。倒れたのに今日休もうとしなかった私のせい

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ツバサ(プロフ) - 沙羅さん» うわあ、私承認欲求の塊人間なんで、コメントすごく嬉しいです!!この連休中に死ぬ気で書きます!!待っててください!頑張ります!! (2022年9月24日 18時) (レス) id: 1052176700 (このIDを非表示/違反報告)
沙羅(プロフ) - 夢主ちゃんの病気とはなんなんだぁ!!??!?幸せになってくれぇ!!??!更新待ってます。応援してます! (2022年9月23日 21時) (レス) id: f64d60a5d5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ツバサ | 作成日時:2022年9月5日 2時

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