IF-b4 ページ1
Aを起こし、今の状況を説明。
なんとなく察してたようで、
すごい悲しい顔で頷いた
ーー
病室の前
扉に近づいたAはまた泣き出し
逃げ出した
「A!まちやがれ!」
手をつかみ、とめたら
崩れるように寄りかかってきた
「A…ききたくないんだよな…最期の別れ話なんて」
A「…ん、きき、たくな、い……」
「…A、今お母さんはお前のこと待ってるんでィ」
なだめるように、優しく言う
落ち着いてきたようで顔を上げてきいてくれる
「…声を出すのもやっとで、自分があと数時間の命で、辛くても、どうしてもお前とオレに伝えたいことなんだ、きいてやんねぇとお前のろわれるぜ」
A「…うん」
やっと笑ってくれた
ーー
ノックして、
静かに扉をあけた
「……」
A「……」
いくつもの機械や、人工呼吸器の音、
そして、今にも息が止まりそうな
弱々しい呼吸
たくさんの管につながれた
Aのお母さん
もう死んでしまったのではないかと思うくらい
白い
A「……お母さん…」
母「……A…、そ、そうご、くん…」
母「……お、落ち着いてきくのよ、2人とも」
まさか……
やっぱり、、
母「…あなた達2人は、実の、、兄妹なのよ…」
A「……っ…え、?」
「………」
母「あなた、は、そんな気がしてたんでしょう…?」
「…へい。」
「オレの両親は、オレが3歳の頃交通事故で死んだ。」
A「……、」
母「その、日、子供がいたのよ……陣痛が始まってて、もう…産まれる寸前の事故。2人は…即死で、でもお腹の赤ちゃんは…奇跡的に無傷だった……」
母「でも…DNA検査で、2人の子供ではないことがわかった……」
「なっ…」
A「え?」
母「こんな話……嫌な気持ちになるでしょう…でもきいて」
母「総悟くんのお母さんと、私の夫のあいだの、子供よ……」
「……!!」
A「そんな…」
母「…私は、夫と約束して、娘として、A…貴方を娘として、総悟くんたちとは無関係の他人にした…」
母「戸籍も、もちろん違うわ」
A「…な、なら、どうして、私は沖田のまま?」
母「…貴方は、沖田の姓のままでいてほしかったの…」
母「…あなた達が、クラスメイトとして、恋人として、出会ったのも、奇跡か運命なんだろうと、思っていたわ…だから、A、あなたは、私の正真正銘、娘よ、、これからは、私の姓で、生きなさい。」
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作者名:沖田 菜李 | 作成日時:2018年3月9日 10時