Story.27 ページ27
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『ただいま、』
侑「やっと帰ってきたー、おかえり」
もう帰ってくるのにも慣れたこの家
ガチャリとリビングのドアを開けると
家主がパタパタと駆け寄ってきてきゅう、と私を抱きしめた
『遅くなっちゃってごめんね?ご飯作るね』
侑「、、A?」
今の私に腕を回す気力なんて
残ってなかった
『ん、?』
侑「はぐは?」
『うん、ちょっと待ってね、』
ダメなの、ゆうりくん
いまハグしたら我慢出来なくなっちゃうの
侑「A、」
『うん、ちょっとだけ、待って、』
でも腕は離さないで、
離してしまったら
泣きそうになってる顔、見られちゃう
侑「何かあった?」
『っ、』
何も言わなくなった私を不思議に思ったのか
するりと腕を解いておでこをくっつけた
侑「どうしたの、」
ゆうりくんに隠し事なんて出来るわけないけど
素直に伝えるわけにもいかない
有岡さんにキスされた、なんて
言えるわけないよ
『なんにも、』
侑「Aが僕に嘘ついていいと思ってるの?」
『思ってないけど、、』
侑「じゃあ話して」
泣きそうになってるのに話すら聞けないなんて彼氏失格だよぼく、
困ったように眉を下げて頭をゆっくり撫でた
その手が優しくて、あったかくて、
言葉より先に涙が溢れた
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菜子(プロフ) - 今さらですが、とても良いお話でしたよ (2019年4月15日 23時) (レス) id: f717513e5e (このIDを非表示/違反報告)
そらまる(プロフ) - オムライス小娘さん» こんな亀更新でも待っていてくださる方がいるというのはとても心強いことですね( ; ; )ありがとうございます頑張ります( ; ; ) (2018年5月21日 23時) (レス) id: 505cdf870e (このIDを非表示/違反報告)
そらまる(プロフ) - 朱澄さん» 嬉しいですありがとうございます!( ; ; )そう言っていただけるととてもやる気に繋がります、、少し考えてみますね、、! (2018年5月21日 23時) (レス) id: 505cdf870e (このIDを非表示/違反報告)
オムライス小娘(プロフ) - そらまるさん» そんなことないです!そらまるさんのペースでいいです!私は待ってます!!!頑張って下さい!! (2018年5月20日 23時) (レス) id: e1770cc48a (このIDを非表示/違反報告)
朱澄(プロフ) - 更新ありがとうございます!え、辞めちゃわないでください、、ゆっくりでも全然待ってるので頑張ってください!!!!! (2018年5月20日 23時) (レス) id: a9e17462c5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:そらまる | 作成日時:2017年5月28日 23時