頑張り屋さんに恋をした (ページ7)

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6☆ruki ページ7

じゃあね。

その一言を最後に切れた電話

やっぱり完璧で計算済みって感じの蓮くんじゃなかった

急にグループを抜けてから、こんな感じ

何回もメッセージ送ったのに返信が来なくて

ちょっとイラッとしたから電話をかけた

そしたら簡単に電話に出るからビックリした

『何があったんですか』

「何もなかったよ」

いや、何もなくて急に退会するとかないから

『純喜や奨くん程じゃないですけど、俺、話聞きますから』

「うん、、、でも」

『俺が悩んでた時、蓮くん聞いてくれたじゃないですか』

「そう、、やったね」

大学2年の時、人間関係で凄く悩んでた俺の話を聞いてくれたのが蓮くんとマナミちゃんだった

もちろん皆んなも楽しい事を沢山計画してくれたから
感謝しかない

『急に居なくならないでくださいよ、、』

本音がポロッと溢れると

あのね、、と蓮くんは話し始めた

「Aちゃんのこと、なんやけど」

この時すでに違和感があった

蓮くんってAさんのこと名前で呼んでたっけ？

会った時からずっと"従姉妹ちゃん"って呼んでたよな

「瑠姫から僕はどう見えてた？」

『え？どういうことですか？』

「Aちゃんを応援しとる人に見えてた？」

『まぁ、、はい。

　最初は勘違いしてましたけど』

「そっか」

、、そっか。とは

『もっと気になるじゃないですか』

「間違っとらんかったよ。瑠姫は」

え？

「僕も、、好きなんよ、Aちゃんのこと」

『、、え、過去の話ですか？それ』

「だったら、楽よね」

まじすか、、

『それが理由ですか？でもなんで今』

今でも好きなのか？そういう言い方だったよね

「ちゃんと話をしたんよ、2人で」

なるほど、、？

「まぁ話したところで変わらないのは分かっとったけど」

重くため息を吐くと

「韓国に行くんよ、僕。今月中に日本を出るから」

その言葉が1番はっきり聞こえて

『え、、そんなまた急に、、』

「そう。だから話をしたの」

『解決っていうか、ちゃんと話はできたんですか』

「うん。後悔もしてない」

そうなんだ

良かったというのか、切ないというのか

でもちゃんと話ができたのに何で退会なんて

『問題ないならチーム招待し直しますよ』

「それは大丈夫。でも、みんなのことが嫌とか、そんなじゃなくて。仕事に集中するためだから」

その時は何も言い返せなかった