頑張り屋さんに恋をした (ページ6)

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「、、くん？蓮くん？？」

『あ、ごめん瑠姫、考えごとしとった』

通話中なのを忘れて思い出に埋もれていた

「もう、しっかりしてくださいよ。蓮くんらしくない
今日発つなら皆んなで空港までお見送り行きますから！」

優しいな、、みんな

でも

『ううん。もう搭乗時間やけん、乗っちゃうよ』

「ほんっとにいいんですか？！」

『いいよ、ごめんね。自分勝手で』

「、、、ほんとですよ。
俺に自己完結するなって言ってくれたの蓮くんじゃないですか」

懐かしい、そんなこともあったね

『でも、会うと寂しくなるけん、、っ、来ないで？』

ね？って念を押すと

瑠姫は分かりやすくため息をついて

「分かりましたよ、じゃあ今日は行きません。
みんなにはなんで伝えます？」

『"今日は"って皆んなで韓国まで来る気？』

「なんて伝えます？！」

さようなら、またね、バイバイ、じゃあね

色んな言葉を考えた

『、、みんな大好きやけんね。元気でねって伝えてほしい』

「はい、分かりました。
　向こうでも頑張ってください、また連絡しますから」

『ありがとう、瑠姫。色々ホントに』

「気にしないでください、じゃあ、本当に、気をつけて」

『うん。じゃあね』

そう言って電話は切れてた

『よし、、』

カフェで頼んだフルーツジュースを飲み干し

搭乗口へ向かった

大きなスーツケースは一旦預けて飛行機に乗る

韓国まで約2時間

映画を見ようとテレビを付けたけど

眠ってしまった

さっき思い出していたからだろうか

夢であの日のことを見た

名前も顔を分からないAちゃんを探して

自分の勘を頼りに声をかけたのが最初だった

ミルクティー色の髪をした

絶対僕より若い子

さすがマナミさんの従姉妹

可愛い

髪染めてるし、大学生、、かな？

でもこの時は二次会のことを話しただけ

好きとか、一目惚れ的な、そういうのはなかった

多分。