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純喜と出かける日が片手で数えれるほど近づいていた
『うわ、今日キッチンだ』
かなりの頻度で入っていたら、いつのまにか任されていたキッチンの仕事
狭い中で常に忙しいし
カウンターから厨房が覗けるから絡んでくる客もいる
それに閉めの時にはGが出ることも
開店からだから仕込みや掃除をし
1番客が来たら続々と人が増えていく
やっぱり忙しくて時間があっという間に過ぎた
開店からどれだけ時間がたっただろう
少し落ち着いて厨房もドリンクを作る方が多くなっていく
「1名様ですか?カウンターどうぞ!」
「ありがとうございます」
珍しく人が少なかったカウンターに1人の客が座った
「お姉さん、注文いいですかー」
『はいっ、、、あれ』
座っていたのは純喜だった
ホントに1人で来たんだ
『髪、、切ったの?』
「あっ、うん!気づいたん?」
『まぁね。、、ご注文は?』
「生といつものやつで」
いつものやつ?
『はい、ありがとうございます』
「、、分かったん?今ので」
『多分、あってると思う』
「怖いなぁ、それ(笑)ええよ、答え合わせしよ」
毎回頼んでるって言ってたやつだよね?
料理を作りドリンクと一緒に提供する
「すっご!当たってる!!」
『よかった(笑)』
カウンターから顔を覗かせてはしゃいでる純喜を見たら
私も自然と笑顔になっていた
「八乙女さん、休憩とっていいよ。賄いどうする?」
『はい、頂きます』
そう言って裏に回ろうとしたら
「え、行っちゃうん??」
だって休憩だし仕方ないじゃん
『私、いつも裏だし』
カウンターで食べる人もいるけど
「賄いできたら声かけるね」
店長がそう言ってくれて、それまでは仕事を続けた
お待たせ!っと声がして裏に行くと
『あれ?ない、、』
どこに行った私の夜ご飯
「あ、ごめん!カウンターに置いたから」
え?
なんか大役果たしましたみたいな顔してる店長
『ありがとう、、ございます』
言われた通りカウンター席に向かうと
「これ、Aのやったん?!」
純喜の隣だった
『うん、私のご飯』
落ち着いて平常心。そう言い聞かせてご飯を口に運ぶ
「美味しいか?」
『うん』
「良かったなぁ」
頬杖ついてジーッと見てくる
見られると食べにくい、、と水を一口飲む
「可愛いな」
ゴホッゴホッ
『へ?!』
「あ、いや!なんも言ってへんで?!」
何も言ってない人は
そんなに焦らないと思うんですけど?!
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作者名:はむぅ | 作成日時:2021年8月7日 17時