検索窓
今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:1,392 hit

かみもり ページ7

.




『おはようございますー』



めっちゃ眠そうに入ってきたのは俺達の姫のA。

朝が弱いから、早い現場にはすっぴんの髪の毛は寝癖そのままで現場入りする。

今日はその日や。





神「おはよ」

『眠い〜死んでまう〜〜』

神「死なへんからはよ荷物置いて座って」





やから、そんな日は俺が髪の毛を櫛でといであげる。

Aも、それに甘えるようになって寝癖の頻度が上がった気がする。





『いつもいつもすみませんねえ』

神「今日はまた爆発的なアートですねえ」





座ったAを確認して、櫛と寝癖スプレーを取り出す。





神「目瞑っててな」





スプレーのミストが目に入らないように毎回言うセリフ。これを言われたあとAは素直にギュッて目を瞑るから可愛い。





神「はい、開けて」





ゆっくり目を開けて何回かぱちぱち瞬きをすると、自慢のAまつ毛が揺れる。




『やっぱり一家に一台神ちゃんやなあ』

神「なんやねんそれ(笑)」

『ドラえもんより便利、一緒に住む?』





アホかって笑おうとしたら奥でのんちゃんがあかんって叫びだしたから掻き消された。

ほんまのんちゃんは不憫やなあって思いながら、次は櫛を通してく。

これが好きなのかAは少し擽ったそうに口角が上がる。





『やっぱり一緒に住もうよ神ちゃん』

神「のんちゃんに殺されるの嫌やもん」

『えええ、小瀧のせいかよ最悪〜〜』

望「なんでそんなこと言うん!A俺と一緒に住も!!」

『ストーカー予備軍からストーカー発言やで。それ』

望「なんっでやねん!!」





あーあ、せっかくの俺の時間がのんちゃんに取られたなあって思いながら寝癖の直ったサラサラの髪に指を通す。




『ん、終わり?』

神「うん終わり、次からちゃんと自分でするんやでー」

『はーーい!』





絶対せえへんのに笑顔で嘘つく俺達の姫はやっぱり可愛くて憎めへん。








.

もりりゅせ→←しげもり



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (4 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
5人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:なつめ | 作成日時:2019年4月20日 15時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。