悪行三十五回目 ページ35
……はい？
貴「偵察？」
グ「あぁ、舞踏会には俺とトントン、オスマンの三人が出席することになっている。そこで偵察をしてほしい」
はぁ、とため息に近い相槌を打てば、私を抱きしめる力が弱まり、ついには、離れていく
ト「舞踏会は俺らだけ参加することになってるんよ。ただなぁ…別にどこを狙ってるとかがあるわけやないんやけど…」
グ「万が一のために偵察し、何か起こりそうだったら報告をしてほしいってコトだ」
大体話は理解できた。まぁ別に悪くはない
貴「で…私だけなんですか？」
問題はそこである。
何か起こったときに私だけとなれば確実にどこかかけるだろう
せめて相手がわかれば…
グ「あーっと…誰やったかなー」
ト「シャオさんやで」
グ「あぁそうそう。シャオロン、シャオロン。」
うわ、シャオロンさん可哀想
呑気にそんなことを思うがシャオロンさんは偵察…？ゾムはどうするのだろう、という思考で
頭が埋まる
グ「ゾムはその間、武器の点検と兵士の試験があるからいけないんだ。シャオロンは特攻と偵察をやってるからいけるいける」
ト「まぁアイツは強いからな、特に接近戦が強いから多分Aとは相性がええと。」
シャオロンさん…接近戦か、と短く息を吐く。
腕についたブレスレットをこっそり触ってグルッペンの方を見る
貴「了解。じゃあ偵察をシャオロンさんと。舞踏会はいつなんですか？」
グ「一週間先だ。その間に打ち合わせかなんかしときゃええやろ」
貴「へぇ」
手でころころとブレスレットを動かす。
グ「そんなに気に入ったか」
貴「っえ」
ぴくりと手の動きをとめて、うつむけば、気付いた。
無意識にブレスレットを触っている。
特に触りたかったわけじゃないんだけど…
貴「これは無意識ですから…気に入ったわけでは…」
グ「つまり癖なんだろう？結構触っているんだな」
ト「…気に入ってくれたんなら嬉しいってことやで」
貴「んん…それはよかった」
大層気に入ってますよ、といえば満足したように鼻を鳴らす
グ「ついでに服も気に入ってくれたのなら」
目を伏せて笑うものだから
貴「…はぁ、気に入ってますよ」
片方の腕を抑えるようにもって、恥ずかしながらもそういえば
トントンも満足したように笑う
ト「うん。かわええわやっぱ」
貴「じゃあトントンはかっこいいです」
ト「は！？」
グ「俺は？」
貴「貴方も」
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いちごミルク(プロフ) - 更新楽しみにしてます！ (2019年1月2日 22時) (
レス) id: 74107eb362 (このIDを非表示/違反報告)
宇治抹茶らて(プロフ) - アイムさん» 指摘ありがとうございます！すみません直してきますね…！！！ありがとうございます！ (2017年12月29日 23時) (レス) id: a1adbe9dd6 (このIDを非表示/違反報告)
アイム(プロフ) - 追加 間違っていたらすいません (2017年12月29日 3時) (レス) id: c8dc90e8c0 (このIDを非表示/違反報告)
アイム(プロフ) - 初コメ失礼します。悪行九回目のゾムの最初のセリフの味方が見方になってますよー (2017年12月29日 3時) (レス) id: c8dc90e8c0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：僕(抹茶らて) | 作成日時：2017年12月25日 22時
