ウォヌさんって距離が近い ページ44
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バーベキューが終わり、一日分の汗と炭火臭さを流しに大浴場に向かえば、これがまた良いお風呂だったので長く浸かり過ぎてしまった。
そのお陰でお肌がツルツルになれた気もするけれど、喉が渇いて仕方がない。
そういえば、四階のエレベーターの前に、マッサージチェアと並んでセブンティーンアイスの自販機があった気がする。
丁度小銭を持ってきていたので、何食べよっかな〜とルンルン気分でエレベーターを降りる。
「あ、ウォヌさん?」
ウォヌさんは、マッサージチェアに座って本を読んでいた。さっきとは格好が違うから、ウォヌさんもお風呂に入ったみたい。
「風呂上がり?」
「はい!ウォヌさんも大浴場行きましたか?」
「うん。そこのコーヒー牛乳がうまかった」
「いいですね〜!私はアイス買おうと思って」
500円玉を入れてどれにしようかなあ、とメニューを眺める。
ハンソルくんだったらチョコレートだし、ぶーちゃんはチョコミントが好きだったよね。どうせなら二人のも買って行って一緒に食べよう。今日はプリン味にしようかな。
ピッピッピ、と三回ボタンを押せば順番に三本のアイスが落ちてくる。
「一人で3つも食べんの?」
「えっ、違いますよ〜!(三本なんて余裕だけど)これはハンソルくんとぶーちゃんにです」
「優しいんだね」
「いやいや、いつも私がしてもらってばっかりですから…」
「ハンソルくんって、めっちゃAちゃんに甘いでしょ」
「え?甘い、ですかね?」
「わかんないんだ」
「はい…甘いっていうか、優しいですけど…」
「なんで優しいかわかる?」
「なんで…?え、ハンソルがそういう性格だから…」
アイスを取るのに屈もうとした体が固まる。ウォヌさんが気配を感じさせずに後ろに立っていたのだ。さっきまでマッサージチェアに座っていたはずなのに。
「誰にでもそうだと思ってる?」
低い声が耳元に吹き込まれ、ビクッと肩が震えた。なんだか囁かれてるような気分で、膝を折り曲げた状態のまま動けない。そろそろ脚の筋肉がきつい…と思ったら、両肩を掴まれ振り向かされた。
近すぎてウォヌさんの胸板が鼻に当たる。咄嗟に後ずさると、その分だけウォヌさんも前に進み距離がもっと近くなる。引こうにももう自販機は背中に付いてしまって、逃げ場がない。緊張からなのか何なのかわからない汗が背中や顔じゅうに広がってベタベタする。お風呂出たばっかりなのに。
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アイスクリームはとっくに溶けてしまっている→←ずっと隣にいたいから
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おはむ(プロフ) - ハフィントンポストさん» コメントありがとうございます!!あまりこの二人メインの小説は無いですよね!そう言って頂けて嬉しいです(^^)チャイナペン様でしょうか?機会があればジュンくんも出せたらと思っています! (2019年1月25日 21時) (レス) id: c8a5407516 (このIDを非表示/違反報告)
ハフィントンポスト(プロフ) - 読み始めたばっかりなんですけど、ハオちゃんとハンソルんの名前見てww発狂しましたwwあまりこの二人の小説が無くて、丁度此処にいいものが見つけれて私は嬉しいです。 (2019年1月17日 20時) (レス) id: b852baaf97 (このIDを非表示/違反報告)
おはむ(プロフ) - とうふさん» お優しいお言葉くださいましてありがとうございます(ToT)そんな風に仰って頂けると、本当に頑張れます!!これからの恋の展開にご期待くださいませ(*^^*) (2018年3月10日 23時) (レス) id: 95a3bb9723 (このIDを非表示/違反報告)
とうふ - すごく素敵な作品に出会えて感動しました。お話の雰囲気や文章の書き方など、とてもお上手ですね。更新楽しみにしてます。頑張ってください! (2018年3月10日 0時) (レス) id: 51d4244c95 (このIDを非表示/違反報告)
おはむ(プロフ) - さめさん» はじめまして〜!言葉が出ないなんて…ありがとうございます(涙)とっても励みになります!!頑張りますね!!!(*^^*) (2017年8月27日 20時) (レス) id: b7e2fa196d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:おはむ | 作者ホームページ:http://nanos.jp/loveinidlenes00/
作成日時:2017年8月9日 17時