ずっと隣にいたいから ページ43
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「あ〜暑かったわマジで!」
「これプリントされんのも結構時間掛かんの?あ、ハンソラ!なんで出てったんだよ〜一緒に撮りたかったのに〜」
「あ…狭そうだったから…」
「Aちゃんがハンソルくんは〜って泣きそうだったよ」
そう言ったミンギュは、シールの取り出し口の前に屈む。
Aは、ソクミンの後ろに続き、真っ赤な顔をして出てきた。そんなに暑かったのかな。
「ハンソルくん〜」
「A…大丈夫?」
「大丈夫だけど…もう心臓止まりそうだったよ…ハンソルくん出てっちゃうし…」
「少しでも広くなるようにって思って。そんなに暑かった?」
「優しいなあ、ハンソルくんは…。うん、暑かったし…」
「うん?」
「ミンハオくんが…隣だったの」
ああ、そっか。だからそんなに顔が赤いんだ。
スングァンと肩を組むミンハオを目で追いながら、俺だけに聞こえる声で呟いたAに、いつもみたいに「よかったね」と言えば、「よくないの〜!」と言う。本当は嬉しいはずなのに。
“Aちゃんのこと、好きでしょ”
そんなわけないじゃないか。だってAは俺にとって、家族みたいな存在なんだ。
「もう必死にぶーちゃんの方向いてたからほぼ私の顔写ってないと思うわ…ハンソルくん?聞いてる?」
「あ、ごめん。何?」
「大丈夫?ぼーっとしてたけど…」
ほら、こんな風に覗き込まれたって、何ともない。どんなに距離が近づいたって、心臓は煩くならない。
Aのことは好きだけど、部類が違う。俺はAのこと、そういう風に見たことないし。
ミンハオと上手くいって、幸せだよって笑うAを見たいし、応援もしてるんだ。
ウォヌさんの見当違いに振り回されるなんて、俺もどうかしてる。暑いせいだ。
Aのことは、好きじゃない。
「うん。大丈夫だよ」
Aは幼なじみなだけだから。
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おはむ(プロフ) - ハフィントンポストさん» コメントありがとうございます!!あまりこの二人メインの小説は無いですよね!そう言って頂けて嬉しいです(^^)チャイナペン様でしょうか?機会があればジュンくんも出せたらと思っています! (2019年1月25日 21時) (レス) id: c8a5407516 (このIDを非表示/違反報告)
ハフィントンポスト(プロフ) - 読み始めたばっかりなんですけど、ハオちゃんとハンソルんの名前見てww発狂しましたwwあまりこの二人の小説が無くて、丁度此処にいいものが見つけれて私は嬉しいです。 (2019年1月17日 20時) (レス) id: b852baaf97 (このIDを非表示/違反報告)
おはむ(プロフ) - とうふさん» お優しいお言葉くださいましてありがとうございます(ToT)そんな風に仰って頂けると、本当に頑張れます!!これからの恋の展開にご期待くださいませ(*^^*) (2018年3月10日 23時) (レス) id: 95a3bb9723 (このIDを非表示/違反報告)
とうふ - すごく素敵な作品に出会えて感動しました。お話の雰囲気や文章の書き方など、とてもお上手ですね。更新楽しみにしてます。頑張ってください! (2018年3月10日 0時) (レス) id: 51d4244c95 (このIDを非表示/違反報告)
おはむ(プロフ) - さめさん» はじめまして〜!言葉が出ないなんて…ありがとうございます(涙)とっても励みになります!!頑張りますね!!!(*^^*) (2017年8月27日 20時) (レス) id: b7e2fa196d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:おはむ | 作者ホームページ:http://nanos.jp/loveinidlenes00/
作成日時:2017年8月9日 17時