花火 ページ30
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「うまい?」
「うん、甘い」
「ふーん…ちょっとだけちょうだい」
「わ、」
私の右手を掴んで、わたあめをぺろっと口で溶かしたミンハオくん。
あわわわ、また、また間接キス…ではないけれど、同じ物を食べてしまった。
「ん、あま」
そう言って笑うミンハオくんは、浴衣を着て、お化粧をして、髪をアップにしている綺麗なお姉さんよりも、もっと綺麗で妖艶だった。
身体中がびりびりしたこの感覚から抜け出せない。抜け出せそうにもない。
どうしてミンハオくんはこんなに魅力的なんだろう。
どうして私はミンハオくんのことを考えるのをやめられないんだろう。
「A!」
「あっ、ハンソルくん…」
「一発目の花火そろそろだって。ミンハオもありがとう」
「いいよ」
ハンソルくんに押されてブルーシートに戻る。すごい、私一人だったら絶対に迷ってた。
もしかしてミンハオくんを迎えに来させてくれたのは、ハンソルくんなのかな。
ソクミンと並んでいたミンギュくんの隣に座らせてもらうと、反対の隣にはハンソルくんが座って、斜め後ろにミンハオくんが座る。
座ってから「あ、交換する?」ってハンソルくんが小声で言ってくれたけれど、隣にはハンソルくんにいて欲しくて、首を横に振った。
そして、花火が舞い上がる。
赤、白、青、黄色、オレンジ。
色とりどりの花火が舞い上がっては散って、また舞い上がる。
毎年見ていたこの空も、今年は何だか違って見える。それは、私たちが少し大人になったからか、一緒に見ている人が増えたからか、それとも。
斜め後ろに、君がいるからなんだろうか。
「わー、きれー…」
「わっ、ミンギュ!綺麗なのはいいけど焼きそばこぼしてるぞ!」
「え!?うわ!やばっ!Aちゃんかかってない!?大丈夫!?」
「大丈夫だよ!大丈夫!ティッシュティッシュ…!はい!」
「あーありがとー!(泣)」
「花より団子だね、ミンギュ」
「ハンソル上手い(笑)」
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おはむ(プロフ) - ハフィントンポストさん» コメントありがとうございます!!あまりこの二人メインの小説は無いですよね!そう言って頂けて嬉しいです(^^)チャイナペン様でしょうか?機会があればジュンくんも出せたらと思っています! (2019年1月25日 21時) (レス) id: c8a5407516 (このIDを非表示/違反報告)
ハフィントンポスト(プロフ) - 読み始めたばっかりなんですけど、ハオちゃんとハンソルんの名前見てww発狂しましたwwあまりこの二人の小説が無くて、丁度此処にいいものが見つけれて私は嬉しいです。 (2019年1月17日 20時) (レス) id: b852baaf97 (このIDを非表示/違反報告)
おはむ(プロフ) - とうふさん» お優しいお言葉くださいましてありがとうございます(ToT)そんな風に仰って頂けると、本当に頑張れます!!これからの恋の展開にご期待くださいませ(*^^*) (2018年3月10日 23時) (レス) id: 95a3bb9723 (このIDを非表示/違反報告)
とうふ - すごく素敵な作品に出会えて感動しました。お話の雰囲気や文章の書き方など、とてもお上手ですね。更新楽しみにしてます。頑張ってください! (2018年3月10日 0時) (レス) id: 51d4244c95 (このIDを非表示/違反報告)
おはむ(プロフ) - さめさん» はじめまして〜!言葉が出ないなんて…ありがとうございます(涙)とっても励みになります!!頑張りますね!!!(*^^*) (2017年8月27日 20時) (レス) id: b7e2fa196d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:おはむ | 作者ホームページ:http://nanos.jp/loveinidlenes00/
作成日時:2017年8月9日 17時