夜空に浮かぶ星のように【Ren.M】3

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”どういう関係なん？”




2人は知り合いだったのか。



という意味だけで聞かれてるわけではないだろう。

　



黙り込む私。




握られた手首が離され、今度は優しく手のひらを包み込まれる。



そのまま近くにあった自販機横のベンチに座らされた。





私の前に膝まづいた向井君。





向井「あーもう、やっぱり靴擦れしてるやん」




ちょっと待ってや、と鞄から取り出したのは絆創膏。
ヒールを脱がされサッと絆創膏を貼られる。




俯いていた視線を上げると同じ高さで目が合った。





向井「やっと目合った」





あまりにも優しい目をしているから。





『…っ』





溢れる涙を拭うことを忘れて目線を逸らさない私に
ふっともう一回笑って




その大きな手が頭に乗った。






向井「…好きなん？めめの事」






この人にはきっと、嘘はつけない。




小さくコクンと頷くと頭に乗せた手を離して、私の隣に座った。






『向井、君』



向井「ん」



『…同級生だったの。私、目黒と』





高校時代のこと。




目黒の家の事は詳しくは話せなかったけど。



おぼつかない説明で、意味分かんなかったと思うけど
最後まで向井君は黙って聞いてくれた。





向井「あの合コンの時は全然気づかんかったなあ…演技派やね2人とも」





こんな時にも冗談を言う向井君。





『ごめんね』



向井「ううん。しんどかったやろ？誰にも話せんと」




そう言ってまた私の頭に手を置いた。

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