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あの屋上の日から。
目黒「…うす」
『あ、おはよ』
前はお互い無言だったけど、席に着くときに挨拶するようになった。
目黒「なぁ」
『ん？』
目黒「ここ、意味分かんないんだけど」
目黒蓮が休んだ日のプリント係は相変わらず私で、分からない問題があると聞いてくるようになった。
目黒「ん」
『え、また間違えたの』
目黒「並んで売ってるんだから仕方ねえだろ」
寝ぼけてるのか自販機でカフェオレを買い間違える度にくれるようになった。(天然なのかアホなのか)
少しづつ。
目黒蓮と接する時間も増えて
変に気を遣わなくていい彼に確実に心開いている自分がいた。
そしてその空気感に慣れて気を抜いていたからか、忘れてはいけないことを忘れていたようだ。
「羽鳥さん、最近目黒君と話してるよね」
「私も見た！授業終わった後も2人で話したりしてる」
女子トイレの個室に入ったタイミングで繰り広げられる会話にドキリと心臓がなる。
「もしかして付き合ってるのかな」
「えーだったらやだなぁ。羽鳥さん綺麗だけどさー変な噂あったじゃん」
「噂？」
「聞いたことない？売りやってるって」
…はぁ？！
驚いて変な声が出そうになった。
「一年の時急に学校来なくなったり、授業中もいっつも寝てたって。夜に駅周辺歩いてるのクラスの男子も見たことあるらしいし、夜遊びしてるとか売りしてるって言われてたらしいよ」
「あーまぁ確かに男好きそうな顔はしてるよね」
「目黒君も騙されてんじゃないの？趣味悪すぎ」
自分がこんな風に噂されてるなんて初めて知った。
深夜バイトに行く時は化粧で年を誤魔化したりしてたから、バレてないと思ったのに。
思わずため息が出る。
そーだよ、目黒蓮が人気あることすっかり忘れて普通に接してたわ。
学校生活は目立たず過ごしたい派の私だったのに、そんな事は頭から抜けていた。
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mamemiya(プロフ) - minさん» コメントありがとうございます。何回も読んで頂けるのはとても嬉しいです。引き続き宜しくお願いします。 (2022年9月25日 12時) (
レス) id: 8b0826854e (このIDを非表示/違反報告)
min(プロフ) - はじめまして。康二くんのお話が大好きで何回も読ませて頂いてます。新作も楽しみにしています！ (2022年9月25日 12時) (レス) @page7 id: 56b5a4720c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mamemiya
| 作成日時：2022年9月24日 9時
