いつも通りの朝 ページ2
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「A！！！早く起きろっつうの！！！」
「分かってるからそんなでかい声出さなくていい！！」
「Aに彰人、うるさいんだけど！」
今度アップする曲を詰めてたらいつの間にか夜中の3時で、急いで寝たけどただいま時刻は朝の7時。
4時間睡眠。眠い。
「絵名。起きたの？」
「Aと彰人の声のせいでね」
「俺は悪くねぇよ。Aが起きねぇから」
「ふわぁぁ〜…。私はまだ寝るよ」
「あ、絵名ずるい」
「いいからお前はとっとと準備しろ。遅刻すんぞ」
あーはいはい、と適当に彰人をあしらいながら制服に着替えるために彰人を部屋から追い出す。
あー……、机の上やばいな、。
夜中に曲詰めしてると机が荒れに荒れてることが多い。歌詞ノートだけ引っ張りだしてリュックいれとこうかな。
準備だけしてリュック持って下に降りたらもう既に朝ごはんが並んでいる。おいしそう。てか絶対おいしい。
もう既に朝ごはんを食べてる彰人の隣に座って「いただきまーす」と言って食べ始める。
……あ、にんじん。
チラッと隣を見ると彰人の皿にも残されてるにんじん。私もこのまま残しとけばどうにかなるかな。
「A、彰人。にんじん残さないの」
「「…はーい……」」
お母さんにそう言われて仕方なく2人でにんじんを食べる。絵名は食べるのかな。
食べ終わって少しだけ携帯を見てから彰人と2人で家を出る。
正直、一緒にいると無駄に目立つからいたくないんだけど向かうところは同じだし、一緒に行く。
少し歩いてれば「彰人、A」と声をかけられる。
振り返れば目に見えるのは綺麗な青のツートンカラーの髪色。
「よぉ、冬弥」
「冬弥おはよ〜」
「2人ともおはよう」
冬弥は彰人の相棒。私がビビッドストリートでバイトしてるのもあるからよく話す仲。
冬弥が来れば少しは視線が弱くなる。私と彰人が並ぶことはなくなるからね。
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作者名：はむはむ | 作成日時：2023年1月7日 15時
