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.
__数分後。
｢…緋龍、爆豪｣
｢…ごめんなさい｣
｢…チッ｣
食堂で騒ぎすぎたのか、誰かが教務室に通報したのだろう。
それはもう鬼の形相の相澤先生が登場し、私達は捕縛布に包まれ連行された。
今回は勝己も一緒だ、ざまあみやがれ。
｢今日だけで2度目だぞ｣
｢爆豪くんに言ってください｣
｢テッメェがぁあっ！！煽ってきたんだろおがあ"！！｣
耳元で劈く爆発音に顔を顰め、少し体を仰け反らす。
｢うるさいなあ｣と思わず本音を漏らせば、いよいよ本当に殺されそうな勢いで顔面スレスレ爆破をされた。
｢落ち着け爆豪っ！…仲がいいのはいいけどな、お前らの戯れは度が過ぎてんだよ｣
｢私個性使ってないだけ偉くないですか｣
｢そういう問題じゃない｣
すぐ爆破する人よりマシだよなあ。なんて思いながら隣でブラド先生に取り押さえられている勝己を一瞥する。
｢はな"せやあ"ぁあ"あ"あっ！！！｣なんて地獄の底から這い出ているようなドスの聞いた声。
この人本当に私の事殺そうとしてない？
｢緋龍も、爆豪の性格分かってるだろ。一々煽るな｣
｢…はーい｣
｢仲良くやれよ。もう行きな、授業始まる｣
正座で痺れた足を震わせながら教務室を後にし、前をズカズカと歩く勝己の背中を見つめる。
確かに煽りすぎたかなあ。なんて思いながら、取り敢えず謝ろうと呼び止めた。
｢ねえ、ごめんね｣
｢反省してねェだろ｣
｢してない｣
｢あ"っ！？｣
｢だって｣と言い返そうとして、口を閉ざす。
別にわざと彼にあんな事を言った訳では無い。
私にとってはただのやり返しだったから。
｢なんだよ｣
｢…勝己だって｣
｢あ"？｣
｢…女の子に呼び出されてたじゃん｣
｢……は？｣
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作者名：HamA | 作成日時：2021年10月9日 7時
