彩と野球部のマスコットガール【影ボス続編】

5 許可 ページ5

放課後。


私は急いで準備をして、部活棟目掛けて走った。


部活棟前にはもう悠飛が来ており、回りには部員と思われる人達が何人かで群がっていた。


「マジか⁉ ホントに来てくれるって⁉」

「悠飛ナイス！」

「うわ〜、俺毎日あの笑顔見れんだ…」

「お前は変態か。…ま、ぶっちゃけ俺もそう思ってるけど」


そんなことを言う皆を苦笑い気味に眺める悠飛。


えっと…歓迎されてるん…だよね？


あまり私の事で騒がれるのは恥ずかしいんだけどなぁ…。


「…ほら、噂によれば」


こちらに気づいた悠飛が私を顎で指す。

「わっ、マジだ！」

「おい、皆、立花さん来たぞっ！」

「マジかっ⁉」

ううう、恥ずかしい……。


沢山の部員の中から部長さんが進み出てきた。


「来てくれてありがとうございます、立花さんっ！


顧問からの許可は貰っているので、早速部員の皆に紹介したいのですが…良いですか？」


もう許可もらったんだ、早いな。


「はい、大丈夫ですよ」

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