2 やめろっ! ページ2
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秀明の授業が終わった後、私のクラスに小塚君がやって来た。
…どうしたのかな?
「あれ、シャリの小塚じゃね?」
「マジか。社理の首位(トップ)様がここに何の用だ?」
あわわ、また目立ってしまう……。
私は慌てて荷物をまとめ、クラスを出た
「あ、アーヤ。良かった、帰ったかと思ったよ」
ニコニコしながら私に話しかける小塚君。
『どうしたの? ここまで来て』
「あぁ、ごめんね。さっき、いきなり集合かかっちゃったんだ」
ホント!?
でも、今回はやけに早い集合だなぁ。
「若武達が来るよりも、僕が来た方があまりアーヤが目立たなくて済むと思って」
わぁ。
お心遣いありがとう。
「それじゃ、行こうか」
『うん』
*
「はぁっ!? 野球部のマスコットガール!?」
カフェテリアに響く若武の叫び声
『若武、落ち着いて…』
小塚君が慌ててなだめると、またもや叫ぶ若武。
「落ち着いてられるかっ! んだよ片山の奴、文芸の次は野球にアーヤを引っ張り込もうって言うのか!?」
引っ張り込もうって……どうしてそうなるの。
文芸は私の意思で入ったことだし、野球の事だって、別に悠飛からお願いされた訳でも無いし。
あぁ、話した私が悪かった……
集合の内容は、別に大したことの無いことだった。
近状報告で、私が何を話そうか迷っていると、黒木君が一言。
「アーヤ、何か疲れてるね。どうしたの?」
そう聞かれたので、今朝の事を答えたまでだった。
なのに若武ったら、もう。
「いいか、アーヤッ!絶対に断るんだぞ!」
そんなこと言われても、ねぇ。
野球部員の皆には色々助けてもらったし、悠飛にだって、たくさんお世話になったし。
私に出来ることなら何でも引き受けようとは思ったけど。
…多分、これは目立つだろうなぁ。
それが少し引っ掛かってるかなぁ…。
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?(プロフ) - ののさん» わ、ありがとです(*´ー`*) 頑張りますっo(`^´*) (2019年8月19日 17時) (レス) id: d14d752e81 (このIDを非表示/違反報告)
のの - 楽しみに待ってます。更新頑張ってください。 (2019年8月12日 13時) (レス) id: 79b116473e (このIDを非表示/違反報告)
?(プロフ) - リリーさん» ありがとうございますっ! (2019年7月31日 22時) (レス) id: eb1f3a3785 (このIDを非表示/違反報告)
リリー(プロフ) - 続き気になります!更新頑張って下さい! (2019年7月28日 18時) (レス) id: 7c028354ed (このIDを非表示/違反報告)
nana@???(プロフ) - ぽわぽわ?さん» わわ、ぽわぽわ様ではないですか!! 作品ひっそり見てました、笑 ありがとうございます!! 落ち着いたらまた更新していく予定です〜(・∀・) (2019年7月1日 0時) (レス) id: 8c6246eea1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:彩葉 x他2人 | 作成日時:2019年3月17日 14時