第24話 ページ25
中原side
鷹尾「あぁ。決まった」
中原「…………」
表情を変えずに淡々と何処かに連絡するA
中原「…………太宰の話か」
鷹尾「そうだな。ボスの命令に従う」
中原「…殺しはしないよな」
鷹尾「………何を云う…。それは中也が一番分かってる事だろ」
中原「………」
Aは太宰を殺さない
いや、殺さないではなく
鷹尾「私は唯一…太宰と中也を殺せない」
中原「…………」
だがそれは感情からじゃない
無効化と重力がそうさせないだけだ
中原「……太宰の無効化が無かったらどうしてたんだ」
鷹尾「どうだろうな。掟の元殺してたんじゃないか」
中原「本当に太宰を手に掛けれるのか」
鷹尾「…どうしたんだ中也。太宰の身を案じるなんてらしくない」
中原「俺はあいつが心底嫌いだが…お前は違うだろ」
鷹尾「………」
中原「お前が大切なものを失うのは怖いと感じているのは
太宰がお前にとって大切だったからだろ…」
鷹尾「……そうだな」
自分で聞いといて胸が痛くなる
鷹尾「だがそれは過去の話だ。
このポートマフィアで背信行為をすれば命は無い。
それが、誰であってもな」
中原「……何故報復にそこまで従順に従うんだ」
鷹尾「…前も云っただろ。裏切りは悲惨を辿る」
中原「その悲惨てなんなんだよ?
一体…お前に何があったんだ」
鷹尾「幹部なのに知らないのか」
中原「……どういう意味だ」
鋭い瞳が俺を刺す
それと同時にAの無線が鳴った
鷹尾「…鷹尾だ。あぁ、分かった」
無線機の向こうの相手と話しながら横をすり抜けるA
相手は芥川だろう
鷹尾「今向かう」
中原「A。」
鷹尾「あぁ。分かった」
中原「…怪我すんなよ」
鷹尾「………………………………分かった」
36人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:はまち x他1人 | 作成日時:2024年3月18日 2時