第12話 ページ12
貴女side
芥川「いいか、貴様ら。その目に焼き付けろ」
樋口「・・・」
芥川「ポートマフィアで掟を破れば」
ラット「や、やめろ!」
羅生門による傷か
動けないのなら異能を使うまでもない
芥川「この人の標的だ」
損傷した壁の瓦礫に良いサイズがある
ラット「ま、待て!」
鷹尾「最後の言葉がそれでいいのか」
うつ伏せに転がし
ラット「頼m______ガハッ!?」
樋口「っ・・・」
顎が砕けた音、ラットの悲鳴、新人の震えが静かだった部屋を埋めつくす
そして仰向けに戻し
カチャ...
鷹尾「聞こえてるか知らないが最後に教えてやる
...先代を殺したのは、ボスだ。」
バンッバンッバンッ
芥川「...良いのですか。皆聞いています」
鷹尾「知った所で先代を知らぬ者達だろ。
それに...聞いていたのかさえ分からんな」
振り返れば放心状態の者達がほとんどだった
芥川「情けぬ...」
鷹尾「そう云うな。
マフィアは職業柄、人の死は見慣れている
だがマフィアの知る人の死というのは
銃弾で即死だ。死体が綺麗な事が多い。」
芥川「えぇ。」
鷹尾「だがポートマフィアは違う。
異能者揃いだからだ。
上げるなら芥川の羅生門、広津の落椿。
人間の死とは程遠い。」
だから遊撃隊と黒蜥蜴は統制が取れている
そして
鷹尾「裏切りという、自分にも可能性のある選択。
自分が裏切りの可能性を秘めているのなら
ラットを自分の姿に置き換えるのは容易だ。」
芥川「故にここまで反動があると?」
鷹尾「あぁ。だからそっとしといてやれ」
吐く者や倒れる者
その間をすり抜け建物を後にする
鷹尾「...直接指示してくだされば良いのでは」
ジジッ
森「矢張り君は鋭いね」
鷹尾「終わりました。」
森「うん、よくやってくれた。」
鷹尾「何故応援と?」
森「全員やっていたら疲れちゃうでしょ?
芥川君が数を減らしてくれたはずだよ」
鷹尾「...お手上げです。お気遣い感謝します
...ボス。一つよろしいですか」
森「何かね?」
鷹尾「...太宰は、自分の足でマフィアを抜けたんですよね」
森「...君から太宰君の名が出るとは。
そうだよ。彼の意志だ。」
鷹尾「...」
森「A君?」
鷹尾「...いえ。愚問でした。」
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作者名:はまち x他1人 | 作成日時:2024年3月18日 2時