第11話 ページ11
貴女side
芥川「ここが拠点のようです」
鷹尾「...」
着いたのは陰気臭い古びた建物だった
鷹尾「作戦は」
芥川「僕らで事足りるかと...。貴女の手を煩わせる程では」
私もそう思う
だがボスの目的は報復の見せしめ。
鷹尾「私は後方支援しよう。」
芥川「了解した。」
＿＿＿＿＿＿＿
＿＿＿＿
樋口「全員、配置につきました」
芥川「僕に続け」
その言葉と芥川が飛び出すのはほぼ同時だった
中を覗かずとも、状況が理解できる。
奇襲に対処できない先代派達が断末魔を上げていく
このままでは全員やられてしまう
鷹尾「止まれ芥川」
芥川「Aさん、」
芥川が止まれば遊撃隊が止まった
生き残りはたった一人か...
鷹尾「...」
ラット「ひっ！お、お前は...」
鷹尾「敷石がなくて残念だ」
だがまずは
鷹尾「話せなくなる前に聞こう。
先代派はこれで全てか？」
ラット「そ、そうだっ」
鷹尾「何故先代派は復活した」
ラット「...」
鷹尾「答えろ。」
ラット「い、今のボスに...疑惑があるからだ、」
鷹尾「疑惑？」
ラット「ボスは...先代を暗殺した...噂がある」
鷹尾「で？」
ラット「それが確信に...近づいた、」
鷹尾「何...？」
ラット「先代が残したボス任命の証人である...
太宰治を追い出したからだっ」
鷹尾「・・・」
眉が動いたのが分かった
ラット「真実を知る太宰治が邪魔になったに違いない...！」
気分が悪い
ラット「あんた達も可笑しいと思わないのか？！」
芥川「くだらぬ」
ラット「太宰さんは裏切るような人じゃない！
未だ消息不明できっとボスが太宰さんを...！」
鷹尾「聞いていない事まで話すな。」
ラット「ひっ、」
鷹尾「まず一つ。太宰は自らマフィアを裏切った。
そして二つ。ボスは手を下していない。
最後に三つ。自ら裏切った太宰を消すのは
この鷹尾A。...そしてお前も、その対象だ。」
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作者名：はまち x他1人 | 作成日時：2024年3月18日 2時
