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水没したスマホを片手に立ち尽くす。
あぁ・・・
寝坊して朝ご飯食べれなかったツケが今更回ってきた。
ぐー
「・・・・フッ。笑」
2) ページ2
＿＿＿＿どうするべきか・・・
水没したスマホを片手に立ち尽くす。
あぁ・・・
寝坊して朝ご飯食べれなかったツケが今更回ってきた。
糖分が足りない。
全く頭が回らない。
「＿＿＿＿大丈夫？」
お兄さんが心配そうに放心状態の私の顔を覗き込んだ。
『＿＿っ！だいじょう
「＿＿＿＿大丈夫？」
お兄さんが心配そうに放心状態の私の顔を覗き込んだ。
『＿＿っ！だいじょう
ぐー
「・・・・フッ。笑」
・・・・聞かなかったことにしてください。』
タイミングよく鳴ったおなかをそっと手で押さえ
鼻で笑ったお兄さんの顔が見れずまた頭を下げる。
穴があったら入りたいとはこのことか。
鼻で笑ったお兄さんの顔が見れずまた頭を下げる。
穴があったら入りたいとはこのことか。
というか今日は散々過ぎて穴に入る前に切腹したい気分・・・
「＿＿あ！ちょ待ってて？」
何か思い出したのか
「＿＿あ！ちょ待ってて？」
何か思い出したのか
スタスタと歩いていくお兄さん。
『ほんとに今日はなんて日だ。
『ほんとに今日はなんて日だ。
＿＿＿＿＿・・・はぁ。』
無意識に言った言葉がどこぞの芸人のようでさらに溜息は深くなった。
無意識に言った言葉がどこぞの芸人のようでさらに溜息は深くなった。
寝坊、乗り遅れ、セクハラで散々な一日を少しでも癒すために出張先の近くにある琵琶湖に来ていた。
遠くには水平線があり、まるで海のような広い湖をただぼーっと護岸に座って眺めていて
この景色を家に帰ってからも見たいと思ってスマホをポケットから取り出したのが運の尽きだ。
手から滑り落ちたスマホはあっけなくぽちゃんと音をたてて沈んでいったというわけだ。
そして来た時のように護岸に座ってしばらく湖を眺めているとお兄さんが戻ってきた。
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作者名：紫音 | 作成日時：2021年10月14日 21時
