sweet...116 ページ20
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通り過ぎる時、
チラッと車内を見てみたけど
やっぱり運転席の男性は
あからさまに「寝てますけど?」
って感じをだしてる。
ほんとなんなんだろ。
通り過ぎてからも背後を気にしつつ
ズンズン歩いてみたけど
車は動く気配がなかった。
(なんだ、つけたりとかはしてこないのね。)
なら安心して照の家に向かえるや。
スーパーで食材を買って
照のマンションへやってきた。
ここでさっそく
あの子の出番。
キーケースから取り出したのは
こないだもらった合鍵。
さっそく使う時がきて
なんだか嬉しい。
ニヤニヤしながら鍵を開けて
オートロックを難なく通り過ぎて
部屋の中へ。
『おじゃまします……』
もちろん照は仕事中。
返事はない。
家主のいない部屋に入るのは
なんだか申し訳ない気がするし
落ち着かない。
とりあえず、荷物を置いて
ソファに座ってみても…
やっぱり落ち着かない。
『…よし、始めるか。』
ということで、
この後仕事終えた照が帰ってくるまでに
晩御飯を作って待つことにした。
ー
『よし、できた。
うん、我ながら上出来でしょ。』
料理は好きだし得意な方だから
慣れないキッチンで作ったにしては
問題なく終わった。はず。
でも、
好きな人に食べてもらうってなると
なんでこんなに不安でドキドキするんだろう。
大丈夫かなぁ…
あとは照が帰ってくるのを待って
焼いたり温め直したりするだけ。
帰ってくるまで
先週のYouTubeでも見返しておこうかな。
あー、早く帰ってこないかなぁ。
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作者名:Aym:) | 作成日時:2022年10月25日 14時