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日常 3 ページ3

「なァ、A」


「なに、中也ちゃん」


「手前の古い写真はないのかよ」


「私は写真嫌いだったから……」


「あっそ。……ごちそうさま」


「お粗末さまでした」


 首を傾げてにっこり笑うと、Aは俺の食った皿を片付けようと席を立つ。


「いい、俺がやるから手前は座っとけ」


「でも、お仕事で疲れているでしょう……?」


「このぐらい、大丈夫だから。今から風呂入るから、先行って待っていろ」


「……今日も一緒に入るの?」


 不思議そうにこちらを見つめるA。


 やめろ、そんな顔するな。気持ちがあらぬ方向に飛んでいきそうになる。


「風呂場で転んで、流産することもあるって言われただろうが。そんなの、絶対に嫌だ」


「優しいのね」


 そう、何を隠そう、俺の奥さんは今妊娠しているのだ。


 婦人科の先生から、風呂場で転んで流産する危険性を聞いた俺は、その日からAと一緒に風呂に入ることにした。


 万が一のとき、すぐに助けられるように。


「じゃあ、先に行くわね」


 風呂場へと向かうAに返事をしつつ、俺は皿を流しへと持っていく。


 というか、Aのことを考えるなら、脱いだ外套やら帽子やらを運んでもらうのもやめた方が良いんだよなぁ……。


 明日から自分でするか。


 それなら、玄関で出迎えてもらうのもやんわりと断った方が良いのか?


 ……それは嫌だ、Aに出迎えてもらいたい。


 でも、もしAの負担になっているなら……。


 いくら考えても埒が明かないことを悶々と考える。


 俺は男だから、いくら考えたって妊婦の気持ちは分からない。


 やっぱり、本人に直接聞こう。


 そう決めて、俺は風呂場へと向かった。

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通りすがりのお節介。 - オリジナルフラグを外し忘れてはいませんか? あと設定キーワードのとこ、正しくは『文豪ストレイドッグス』だと思いますよ?(^_^;) (2018年3月6日 11時) (携帯から) (レス) id: 4f4058a2da (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2016年8月22日 22時

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