ナイトとツンデレ (ページ34)

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ナイトとツンデレ33 ページ34

『………』

撮影を終えてカメラマン達と話すレオを遠目に(人1)は険しい顔をしていた。
ﾂｷﾝﾂｷﾝと足の痛みが大きくなり我慢の限界を迎えようとしていた。だが……

(顔になんて、絶対に出さないわよ)

そう思い服を着替えようとスタジオを出ようとした(人1)の手をレオが掴んだ。

『(人1)！お前もこっちで話そう！
おれのいない間に色んな事が起きててインスピレーションが…わははっ☆』

『ダメ！引っ張ったら……！』

『えっ……？』

その注意がレオの耳に入る時には遅かった。
痛みで力が入らず(人1)の体はその場に機材と共にガシャーンと盛大に倒れた。
レオやカメラマンもシンとなる。
だがなによりレオを驚かせたのは……

『(人1)、おまえ足……』

『っ……！』

バレた。その思いで頭がいっぱいだった。
転けた拍子にめくれたドレスは膝のあたりまでめくれ、我慢して変色した足首が見えていた。
それでも(人1)は毅然とドレスを足首まで戻し優雅に立つ。

『足？別になんともないわ。
ただちょっと腫れただけよ。』

『さっきのか！？なんで言わなかったんだ！』

こういう時のレオは鋭い。
さて、どう言い訳をしようかと考えているとふいに体の重力がなくなった。

(は？……はぁ！？)

『いいから掴まれ。とりあえず冷やさないと』

『い、いいいいいから下ろして！
ちょっと！聞きなさいよレオーーーー！』

スタジオには無残に聞こえる(人1)の叫び声が残る中レオは(人1)を俗に言うお姫様抱っこで急いで医務室へと向かった。

✄--------------- ｷﾘﾄﾘ ---------------✄
更新サボってすみません……！
本日からまた始めますのでよろしくお願いします( ˊᵕˋ ;)